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大阪でのバブルOL経験後渡米。フィラデルフィアを経て長年の友人のいるシアトルに落ち着く。現在その友人が主人と変わり、息子と長女までいる。ヒップホップやロックが大好きな傍ら、子育てはフォークソング風(?)。
第9回 : Circumcision
今回のお話は、Circumcision(サーカムシジョン)についてです。日本語では「割礼」と呼ばれるものですが、皆さんにはあまり馴染みのない言葉ではないでしょうか。単刀直入にご説明致しますと、男性の、おちんちんの皮を取る手術のことです。
何でこんな話題が子育てコラムに載るのかって? 実はこちらアメリカ(と、カナダやヨーロッパの一部)では、この手術を新生児に行なう習慣があるのです!!!
友人のKさんは、アメリカ人の男の赤ちゃんのおむつを替えているのをちらっと見てぎょっとしたそうです。あのちっちゃいおちんちんが、まさに「大人と同じ形」で、「グロテスク」だったと・・・そうなんです、この「割礼」で、赤ちゃん(普通は生後0から14日以内)のおちんちんの先の皮を手術で取ってしまうのです。だからもう赤ちゃんの時点で、皮が剥けているという事ですね。表現が露骨でごめんなさい。
この習慣がない日本人の私たちにはびっくりですよね。元来これは、ユダヤ教の宗教儀式として古来から広く行なわれていたもので、現在でもユダヤ教徒は祭祀を伴って行なうそうです。それが1920年頃からユダヤ人以外のアメリカ人の間でも「慣習」として一般に広く行なわれるようになりました。1990年頃までに産まれた移民を除くアメリカ人の男性は、ほとんど100%といっていいほど、この割礼を産まれてすぐ受けています。
うまれたてホヤホヤの赤ちゃんに局部麻酔をうち、皮を切り裂いて取り除いてしまいます。手術自体は、通常15分くらいで済むそうです。赤ちゃんは泣き叫んで、もちろん物凄く痛いそうです。一体全体どうしてこんなムチャなことを赤ちゃんに対してすることができるのでしょう。
行なう理由としては、昔はマスターベーションを子供にさせないようにということだったといわれています(マスターベーションができなくなるわけでも何でもないし、して何が悪い???)。最近では清潔に保てる、ということをまず理由にあげます。(じゃあ、日本人男性は皆不潔か?)それと、「他の皆がしているから学校でいじめられる」という理由、また今のパパの年代の男性はまず全員しているので、パパと違わないように、ともいいます。何よりも、「慣習」として行なわれていた部分が強いようです。
この割礼という自分勝手な習慣にようやく歯止めがかかり出したのはついこの10年ほどのことで、医学上何のメリットもないことや、皮が剥けていなくても十分清潔に保てること、成長するにつれてほとんどの場合はきちんと剥ける(正確には、後ろに下がる)などの事実が解明され、半自動的に行なわれていた割礼をやめることを選択する親が増えてきたのです。ようやく2年前アメリカ小児科協会も割礼は推奨しないと発表しました。現在都心部では約50%しか行わなくなっているそうですので、学校でいじめられる心配ももうありません。
私の場合、息子には割礼はしませんでした。アメリカ人の主人は最初は迷っていたようですが、やっと頑張って狭い産道をくぐり抜けてきたばかりのちっちゃい赤ちゃんに、全く無意味な手術は行なう必要がないという意見で一致しました。
今回は、個人的な見解が折り交ざった堅苦しい(?)下の話になってしまいましたね。読者の中で、「アメリカ育児のこんなところが知りたい」というようなことがあれば、ぜひお便りをください。
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