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第53回 :
家を買ってしまった: 買った後の修理費
家がボロイのに売主が何にも直してくれないんだよ〜、と何かにつけてグチってきたが、そのボロイ家を購入した後の約1年間にどれくらい修理に金を費やしたか書いてみる。
まず、窓を付け替えた。ダンナ曰く、もともと備えつけてあった古いタイプの窓だと熱が逃げてしまう。そこでもう少し厚いガラス窓に付け替えることにした。
「これで光熱代がかなり節約できる!」
と、新しいピカピカの窓を眺めながら満足げなダンナ。私は窓よりもそんなしっかり者の彼に感心してしまった。
その次が裏口のドアの付け替え。引っ越した当時、木製ドアの板の裂け目から外の光が漏れていた。またドアの周りにも隙間があり、これまたうちのダンナの好きな「光熱代の節約」には大問題であった。そこで自分たちで取り替えるべくいざ
Home Depot へ出陣。いやいや、ではなく、いよいよ一戸建ての主としてホームセンターにお世話になる時が来たのだ。
ドア本体だけでなくその他の工具も必要なので、ダンナが注意深くあれこれと工具を品定めしている間、私はだだっ広い店内をぶらぶら見て歩いた。食器洗い機欲しいなあ、と見てみるとそれほど高いものではないようだ。いや、だまされちゃダメだ。これを実際に取り付ける作業代・人件費を忘れてはならない。特に我が家の場合は配管が古いし、キッチンもあまり余分なスペースがないので、食器洗い機を取り付けるとなると多少リモデルが必要になるだろう。うーん、しばらくはガマンしておくか・・・。
きっちりドアのサイズを測って買い物に行ったのだが、なにせ1920年代の建物なので、最近のドアの規格とは違うようだった。ドアの周りの枠もセットになったような簡単キットも売られていたが、我が家のサイズとは合わなかったのだ。ドア枠は我が家のサイズに合うものが売られていなかったので、ドアだけ購入し、ドア枠は古いものをそのまま使うことにした。そうか、古い家ということは家の部品の規格も古いということなのか。うーむ、カーテンとかブラインドとかのサイズも違うのかなあ?
その後、洗濯をしに地下室へ降りていくと、床にでっかい水溜りができているではないか。その真上はバスルーム。ううっ、水漏れか・・・、とクラクラしながらダンナを地下室へ連れていった。元来腰の重いダンナはしばらく見て見ぬふりを決め込んだので、私は修理してくれる業者を紹介してくれるようリアルターに頼んだ。窓よりもドアよりも、あたしにとっちゃ水漏れの方が一大事だわ。これで木が腐ったらどうすんのよっ!
業者が見積もりに来た時は、どれくらい費用がかかるのかな、とドキドキしたが、予算3,000ドル以内でお願いしたところOKが出たので、とりあえずホッとした。バスタブ周りの古いタイルを全部張り替え、水が漏れていたところもきっちり塞いでもらった。隣の部屋にあるクローゼットの一部分がバスルームに出っ張っていて、バスルームのドアはあまり開くことができなかった。ドアを開けても人1人がようやく入れるほどのスペースしかなかったのだ。そこでこの機会に、クローゼットの出っ張った部分をぶち壊してもらった。おかげで80度しか開かなかったドアが135度くらいまで開くようになった。
そのうち暖房を使う季節になった。夏のうちに暖房設備のダクト・クリーニングはしてもらっていた。しかし、暖房をつけてもあまり暖かくない。最初は、
「うーん、暖房をつけても寒いなんて、今日はなんて寒い日なんだろう。」
と家の中でフリースのジャケットを羽織っていたのだが、やはり部屋が暖かくない。そして暖房をつけると気のせいか「チクタク」という時限爆弾のような音が聞こえてくるではないか。更にリビング・ルームがそこはかとなく焦げ臭い。そういえば昼食の時、キッチンで「ボフッ」という音を聞いたな。その時はあまり気に留めなかったが、こ、これはこわいな・・・。
家を購入した際、リアルターが保険をプレゼントしてくださった。手数料だけで家の故障ヵ所を修理してくれる、という保険である。この会社に早速電話してみた。
「1年に1度の定期検査を去年していませんでしたね?もししていたらこの問題は防ぐことができたでしょう。サービスの保証対象外項目に 『定期検査をしていなかった場合』
とありますので、この件は有料で修理を承ります。」
と言うではないか。
「あの〜、私たちこの家を購入してから半年ほどしか経っていないので、前の定期検査は前の持ち主の責任だと思うんですが。」
と私は食い下がってみたが、無駄な抵抗であった。業者にとっちゃあ、そんなの関係ないね、という態度。とにかく寒いので暖房は直さなければならないし、定期検査もどうせ必要だからやっておくしかないのだ。そういうわけで保険は使えなかった。やはりそんなにいい話は転がってないんだよな〜。
というわけで、修理にかかった費用の概算は以下の通り。
窓付け替え 約1,500ドル
ドア付け替え 約400ドル
バスルーム水漏れ修理・壁ぶち壊し工事 約3,200ドル
暖房設備修理・定期検査 約350ドル
合計 約5,450ドル
我が家の配管が古いということは前にも書いたが、おそらく次のピック・プロジェクトは配管総取替え工事になることだろう。お隣さん曰く、かれらは8年前に取り替えたそうだが、その当時で確か2,700ドルくらいだったそうだ。今はもっと高いだろうなあ。古い管はかなり老朽化していて、水と接触する内壁に赤サビや水アカがこびり付き、水が通る部分がほんのちょっとしかなかった、と言っていた。ウチのはその状態なんだろうなあ。朝一番の水にちょっと赤サビが混じってるし。
そういえば車庫のドアも開かないが、他のところに駐車できるので、これはしばらく後回し。庭は案の上、放っておき状態だが、気がつくと時々ダンナが草むしりをしている。彼は最近タンポポを憎んでいるようで、ハイキングに行ってもタンポポを見ると親の仇のようにムシリまくっている。
金も時間も余計に費やすことになったオンボロ我が家。リアルターは、
「いろいろ手をかけると愛情が湧いてくるでしょう?」
と言う。「おしゃれに飾り付ける」というよりは今必要なのは「修理」であるが、どんな家を買ってもそんなもんだろう。ぼちぼち直しながら気長に付き合っていこう。
(おわり)
注)当ページに記載されている内容は個人の一意見です。この情報に基づいて行動した結果なんらかの損害が発生した場合においても、執筆者およびジャングルシティは一切責任を負いません。記載された情報を活用される場合は、あらかじめ専門家に照会するなど必要な確認を行った上、ご自分の責任で判断していただきますようお願い申し上げます。
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