× close
ENJOY SEATTLE! ▼
コーナー一覧
◆旅の基本情報----
準備編
滞在編
◆泊まる----------
ホテル・ガイド
◆買う------------
ショップ・ガイド
◆食べる---------
レストラン・レビュー
レストラン・ガイド
カフェ・ガイド
カフェに行こう!
ティールーム・ガイド
ベーカリー・ガイド
バー&ラウンジ・ガイド
ワイナリー・ガイド
あの食材を英語で
◆遊ぶ・楽しむ--------
エリア・ガイド
観光スポット
観光ツアー・ガイド
アクティビティ・ガイド
クルーズ・ガイド
スパ・リラクゼーション
イベント・カレンダー
映画
シアトルからの小旅行
◆FindMe!---------
FindMe!
掲示板はこちら!▼
カテゴリ・利用規約
Seattle's Favorites
Gourmet
Travel
Buy & Sell
Wanted
Friends
Work & Study
Learning English
Love & Marriage
Family & Kids
Health & Beauty
Sports
Entertainment
Car & Tech
Other Cities
News & Opinion
Let's Talk
General
今のダンナが日本に留学していた時、度重なる「アメリカにおいでー」攻撃にまんまとひっかかって、1999年6月、シアトルの土を踏む。「英語ができない」「友達もいない」と、うだうだ悲しい気分が続いていたものの、どうにか自分が幸せになる道を作らねば、と奮闘中。苦しまぎれに「つまんなーい!日本に帰る−(T_T)」と半泣きになってもびくともしないダンナ相手に、悔しいのであれやこれやと作戦を練る毎日を送っている。
第31回 : ケーキ作りへのあくなき挑戦
うちでは私が食事を作るが、お菓子を焼くのはダンナの担当である。彼がケーキやクッキーを作っているところを見ると、うわ〜、そんなにバター入れるの、おっ、砂糖もそんなにどばっといくのか!と後で食べるのが恐ろしくなる代物であるが、市販のお菓子よりも甘さひかえめなところがよろしい。私もクッキーくらいは作れるのだが、バターや砂糖をドバドバと入れながら、これを後で消化していく自分を想像して恐ろしくなるので、ちょっとこわくて作れないのだ。
そんな私が結婚1年目、彼の誕生日にケーキを焼いてみようかしら、と思い立った。まあ、なんて新婚らしいのかしら、ふふふ、と1人で盛り上がったのはいいが、ケーキを焼いたことは1度か2度くらいしかない女であった。レシピさえあればどうにかなるかな、と思い、彼の好きなキャロットケーキを作ることにした。
説明に書いてあるとおりのものを入れて混ぜりゃーいいんでしょ、と粉を計っている時、ある疑問にぶち当たった。
ベーキングパウダーとベーキングソーダの違いって何だ?
レシピには確かにベーキングソーダと書いてある。それは重曹だよねえ。ケーキに入れるのはベーキングパウダーだったと思うけど・・・。
私のわずかな知識からそう判断したものの、やはりレシピがそう言ってるんだからここは重曹をいれるべきよね、と、どばっ、と入れた。焼きあがったものは、本の写真と違っていた。なんだかもったりしていた。そりゃそーだ、やっぱりベーキングパウダーはケーキをふっくら膨らますのに多大な効果を発揮するものなのだ。
その年は、ダンナと2人でもったりしたキャロットケーキを食った。
2年目の彼の誕生日。
やっぱり誕生日ケーキは生クリームにイチゴよね!彼がホワイトケーキかレモンケーキのスポンジケーキミックスでいい、というので、それは簡単でいいわ、とQFCに買いに行った。ふかふかのスポンジケーキと純白の生クリームの上に影を落とす赤い光沢のイチゴ。そしてろうそくがそれらを美しく照らし出す光景を目の裏に浮かべ、イチゴとろうそくと生クリームも買いそろえ、準備万端で決戦に挑んだ。
出来上がったものは想像と違って完璧な美しさ、とは言い難かったが、とりあえずバースデーケーキの体裁は保っていた。ちゃんとスポンジの真ん中には生クリームとイチゴのスライスも挟んだし。
しかし、それを一目見たダンナは一言。
「何これ」
何これ、って、あんたの誕生日のためのケーキよ。
「なんで生クリームなの?STRANGE!!」
そうなのだ。アメリカのバースデーケーキは生クリームではなく、もったり、べったり、アイシングたっぷり、時には合成着色料バリバリの赤や黄色のケーキがよしとされるのであった。ばかやろー、そんな甘いもの食ってられるかー、と言いたいところであったが、彼の誕生日なので叫ぶ権利は私にはなかった。
しかも買ってきたろうそくが、「おどろきキャンドル」とでもいうような、パーティー用の"trick candles"であった。あ、子袋に入っていてちょうどいいわ、と思った私がバカだった。ろうそくを吹き消して、
「ハッピーバースデ〜(パチパチ拍手)」
とやるべきところが、そのパチパチ火花を散らすろうそくをむなしく眺めるだけに終わった。
3年目の今年。
よーし、今年こそは過去2年の経験を生かしてうまいケーキをつくるぞ!と初心者用ケーキの本を買ってきた。そのなかでも簡単そうな「レモンジンジャーケーキ」というものを作ることに決めた。
ところがレシピのどこにも肝心の『ベーキングパウダー』の文字が見当たらない。な、なぜだ。2年前の経験は、ケーキにはベーキングパウダーが大切だということを私の脳みそのシワに刻み付けた。しかし、このレシピにはベーキングパウダーの表記がないではないか!
私は迷った。その本の他のレシピを見てもどうやらベーキングパウダーは使われていない。むむむ。写真を見ると、そのケーキはちょっと重そうで、ふっくらふわふわのイメージではなかった。そうか。この世の中にはベーキングパウダーを使わなくてもよいケーキがあるに違いない。ケーキの世界とは奥深いのだ。
私はそう判断した。
出来上がったケーキは、「レモンジンジャーケーキ」ではなく、「厚めのレモンジンジャークッキー」になっていた。
仕事から帰ってきたダンナにこのことを訴えてレシピを見せた。
「ここに"self-rising flour"って書いてあるよ」
彼が指差したところには、確かに"self-rising flour"と書いてあった。それはベーキングパウダーが入っている小麦粉のことなのであった。
な、なんてことだ・・・・。小麦粉にトリックがあったとは(注意して読まなかった私が悪いのだが)。今年こそは、と思ったのに・・・。
これらのことをダンナのおかーさんに話した。すると彼女はちょっとため息をつき、心を決めたように、
「2人とも、よくお聞きなさい」
と私たちに話し始めた。
「ケーキ作りは化学と同じよ。すべてがパーフェクトに用意されなければ、パーフェクトなケーキはできないのよ。卵とバターは室温に戻し、粉は何回もふるって、材料は完全に混ぜ合わせる。これらのひとつでもうまくいかないと、ケーキは失敗する。ケーキはとっても難しいし、大変な労力が必要なのよ。だから、もしケーキを作りたいときは」
言葉を一旦区切り、そして私に向かって言った。
「ミックスを使いなさい」
そうですね・・・やっぱりミックスが一番ですよね。そしてダンナが一言。
"You can buy me a cake next year. You should pretend you made it."
あたしって信用されてないのねえ。でも人には得意分野と不得意分野があるのさ。ケーキくらい作れなくても生きていけるさ!
■ ■ ■
ご意見・ご感想は
こちら
まで。
注)当ページに記載されている内容は個人の一意見です。この情報に基づいて行動した結果なんらかの損害が発生した場合においても、執筆者およびジャングルシティは一切責任を負いません。記載された情報を活用される場合は、あらかじめ専門家に照会するなど必要な確認を行った上、ご自分の責任で判断していただきますようお願い申し上げます。
■
最終回
ふと気がつけば5年目
■
第53回
家を買うことにした "買った後の修理費"
■
第52回
家を買うことにした "もうこれでいいや"
■
第51回
家を買うことにした "3度目のオファー・2度目のインスペクション"
■
第50回
家を買うことにした "3回目のオファーを出す前に"
■
第49回
家を買うことにした "迷い"
■
第48回
家を買うことにした "強気な売り手"
■
第47回
家を買うことにした "2度目のオファー・初めてのインスペクション"
■
第46回
家を買うことにした "ふりだしに戻る"
■
第45回
家を買うことにした "初めてのオファー"
■
第44回
家を買うことにした "住みたい場所、見つけた"
■
第43回
家を買うことにした "物件を探し始める"
■
第42回
家を買うことにした "序章"
■
第41回
「2人単位」
■
第40回
「人の話を聞いてるの?」 (後編)
■
第39回
「人の話を聞いてるの?」 (前編)
■
第38回
「効率的」と「がさつ」の境界線
■
第37回
要はしつけ次第
■
第36回
新年の抱負は達成されるか?
■
第35回
ガイジンの私と移民局(その2)
■
第34回
ガイジンの私と移民局
■
第33回
里帰り
■
第32回
服を買いに行こう
■
第31回
ケーキ作りへのあくなき挑戦
■
第30回
I'm honest, but I'm not popular.
■
第29回
ダブルカヤック
■
第28回
イベント
■
第27回
オリンピック
■
第26回
これは・・・使えるな
■
第25回
今年の正月
■
第24回
お金に対する感覚
■
第23回
Pink slip
■
第22回
嫌われる国際結婚女
■
第21回
言い訳できないアメリカ
■
第20回
夏の生活
■
第19回
親知らずを4本抜いた
■
第18回
ライバル登場
■
第17回
アメリカのOtakuたち
■
第16回
ハイキング
■
第15回
シアトル化
■
第14回
私の家族との初対面
■
第13回
今年の正月は日本に行ってやるぞ
■
第12回
2人でカウンセリングに行きました
■
第11回
日本ぽい料理
■
第10回
人の嫌がることはしないようにね
■
第 9回
カタカナと正しい発音
■
第 8回
それ恥ずかしくない?
■
第 7回
良いサービス?悪いサービス?
■
第 6回
コミュニケーションのデジタル化
■
第 5回
Rob the cradle
■
第 4回
We are in the same boat
■
第 3回
言葉摩擦
■
第 2回
気遣いスイッチ
■
第 1回
国際結婚、はじまりはじまり・・・
ジャングル日誌
|
会社紹介
|
コンテンツに関するお問合せ
|
技術的なお問合せ
広告掲載について
|
ご利用上の注意
|
個人情報保護ポリシー
当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断転載を禁じます。
This site is protected by copyright and trademark laws under U.S. and International law.
© 1998-2008 Junglecity Network, Inc. All rights reserved.