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  今のダンナが日本に留学していた時、度重なる「アメリカにおいでー」攻撃にまんまとひっかかって、1999年6月、シアトルの土を踏む。「英語ができない」「友達もいない」と、うだうだ悲しい気分が続いていたものの、どうにか自分が幸せになる道を作らねば、と奮闘中。苦しまぎれに「つまんなーい!日本に帰る−(T_T)」と半泣きになってもびくともしないダンナ相手に、悔しいのであれやこれやと作戦を練る毎日を送っている。    
       


第26回 : これは・・・・使えるな


遅ればせながら、みなさま明けましておめでとうございます。私の怠慢からつい休んでしまいました。今年も私の愚痴のために時間を割いていただくのは心苦しい限りです、と言いつつ書かせていただく図太い私を、どうぞよろしくお願い致します。

学生の私はたらたらと毎日学校に通っております。そういえば去年、必修科目で心理学というものをとったのですが、これがまた、私は大嫌いでした。なぜかと言えば、ダンナの両親が心理カウンセラーで、日頃から私は「Low self-confidence」だの、カウンセリングを勧められたりだの、
「私たちは心理学を勉強した人間だから君のことはよーくわかるんだよ」
という自信に満ちた態度がたまらなくいやだったのです。
「ちぇっ、カウンセリングに行っても、アメリカじゃ離婚続出じゃねーか。あたしゃあんたのクライアントじゃねーんだよー。ほっといてくれ」
と悪態をつきまくっていたわけでございます。心理学の教科書を読むたびに、そのことを思い出してムカムカしていたものでした。

ところが今学期、私は"Interpersonal Communication"なるクラスをとることになりました。また心理学系の授業内容なのかしら、ハア、と思っておりました。基本的には「1対1、または1対2における効果的なコミュニケーションのため」ということで、私としてはアメリカ的な考えを押し付けられるんじゃないかしら、とかなり疑いの色を濃くしていたのです。しかし意外にも、ダンナとの会話においてのお役立ちアイテム満載なのです。会話においては具体的に、事細かく背景を説明した後で自分の気持ちを表現しろ、だの、"You"で始まる会話は相手の考えを断定的に斬りつけ、感じが悪いので "I"から始めろ、だの、断定的な言い方よりも"It seems" "kind of"などクッションの役割を果たすような言葉を使え、だの、なかなか興味深いではないですか。ちょっと女性誌の特集記事みたいな気もしないではないですがねえ。しかし、日頃の英語での会話で、アメリカ人よ、よくそんなに事細かく説明できるねー、と感心することしきりなのは事実。こういう本があるのは、そういう喋りが得意じゃない人もけっこういるからなんでしょう。

何がダンナとの会話で役に立つか、というと、何か頼みごとをする時に、
「いやー、本読んでるところを邪魔して悪いんだけど、ちょっとリサイクルしてくれると助かるんだけど。というのはね、リサイクルって明日の朝早くに来るから今晩のうちにやっといた方がいいと思って。寒いから面倒くさいと思うけど、よろしくね。いつもあなたがやってくれてあ助かるわー」
と、前置きと依頼と感謝の意を通常の日本語での会話の3倍くらいの手間をかけてお願いするわけです。そうして相手が無下に断れない状況に追い込む、という戦法でこざいます。まあ、正直言って、めんどくせーなー、こんなに長ったらしく言わなきゃなんないの?と思うところなのですが、そのうちペラペラと口からでまかせ、いやいや、そういう会話の仕方に慣れることでしょう。

しかしこれには後日談がありまして、同じクラスのアメリカ人主婦曰く、
「この教科書を家で読んでて思ったんだけど、こんな遠まわしで丁寧な言い方、ダンナにはしないわよねえ」
だそうです。やっぱりそうかい、と思うと同時に、対人関係用に家でダンナ相手に練習しておこう、と思っています。


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最終回 ふと気がつけば5年目
第53回 家を買うことにした "買った後の修理費"
第52回 家を買うことにした "もうこれでいいや"
第51回 家を買うことにした "3度目のオファー・2度目のインスペクション"
第50回 家を買うことにした "3回目のオファーを出す前に"
第49回 家を買うことにした "迷い"
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第46回 家を買うことにした "ふりだしに戻る"
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第35回 ガイジンの私と移民局(その2)
第34回 ガイジンの私と移民局
第33回 里帰り
第32回 服を買いに行こう
第31回 ケーキ作りへのあくなき挑戦
第30回 I'm honest, but I'm not popular.
第29回 ダブルカヤック
第28回 イベント
第27回 オリンピック
第26回 これは・・・使えるな
第25回 今年の正月
第24回 お金に対する感覚
第23回 Pink slip
第22回 嫌われる国際結婚女
第21回 言い訳できないアメリカ
第20回 夏の生活
第19回 親知らずを4本抜いた
第18回 ライバル登場
第17回 アメリカのOtakuたち
第16回 ハイキング
第15回 シアトル化
第14回 私の家族との初対面
第13回 今年の正月は日本に行ってやるぞ
第12回 2人でカウンセリングに行きました
第11回 日本ぽい料理
第10回 人の嫌がることはしないようにね
第 9回 カタカナと正しい発音
第 8回 それ恥ずかしくない?
第 7回 良いサービス?悪いサービス?
第 6回 コミュニケーションのデジタル化
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第 4回 We are in the same boat
第 3回 言葉摩擦
第 2回 気遣いスイッチ
第 1回 国際結婚、はじまりはじまり・・・
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