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第17回
: アメリカのOtakuたち
あなたのまわりのアメリカ人で日本のアニメファンがいるかもしれない。
時々、
「え?そんなの知らない。」
というようなアニメタイトルについて質問されたり、やたら日本に詳しいな、と思ったらアニメファンだった、ということがあるかもしれない。
そう、彼ら自称「Otaku」たちはすごい勢いで繁殖している。「ポケモン」や「デジモン」、「セーラームーン」などの一般的認知度の高いもの以外に、ケーブルテレビでは「カードキャプチャーさくら」「ガンダムウイング」「天地無用」など、日本人でもアニメに興味がなければ知らないだろうと思われるような作品も放映されている。
今さら隠すまでもまく、ワタクシたち夫婦はアニメ好きである。
私としては自分を「オタク」と呼ぶことに少々の抵抗があるが、ダンナに至っては、
「ボクはオタク」
と誇りをもっているようである。
そんなシアトルエリアのオタクの集まり「SakuraCon」(Sakura Convention)が4月末の週末、3日間にわたってエベレットの某ホテルで開催された。「Convention」という名ではあるが真面目な討論会ではない。アニメキャラクターのコスプレや、24時間アニメ上映会やパーティー、カラオケ大会やダンス、日本からのアニメ関係者やアメリカの声優、アニメ出版会社によるパネルディスカッションなど盛りだくさんの内容である。今年の参加者はのべ1,500人との発表だった。
この半分くらいのOtakuたちが赤や青やピンクの髪のアニメキャラクターのコスチュームでホテル内を闊歩する状況をあなたは想像できるだろうか?セーラームーンは10人くらいいたし、ナマのピッコロ大魔王(ドラゴンボール)はなかなか迫力があってすばらしかった。日本のコスプレーヤーたちは美しく見せて写真をとってもらうことに命をかけているような感じだが、アメリカのコスプレーヤーたちは何よりも自分たちが楽しんでいるようである。お気に入りのアニメキャラクターの衣装を着ることができてうれしくてしょうがないのだ。カツラがずれて地毛がはみでていようとあまり気にしない。まあ、この辺はハローウィンなどコスチュームを楽しむ機会が多いので身についているのかもしれない。
カラオケ大会はもちろんアニメソングを歌うのだが、歌詞は日本語である。それがまたウマイのだ!
下手なアイドルよりもずっとうまいぞ・・・がんばれ日本のアイドルよ!
また、コスプレ大会では、ただ衣装を見せるだけではなく3分くらいの寸劇やダンスをそれぞれのグループが発表するのだが、これもまたおもしろくて笑わせてくれるではないか!! ダンス会場には夜遅くまでアニメソングにあわせてノリノリで踊りまくるOtakuたちの姿があった。
今回ちらほらと見かけたのが親子連れの参加者たち。親子でコスプレしているファミリーもあれば、明らかに娘をダシにつかってかわいらしいコスプレをさせているOtakuな父親の姿もあった。そして私の脳裏には、うちのダンナが将来、私たちの子供をコスプレさせている姿が・・・・。
「ねえ、あなた子供ができたらコスプレさせるでしょ?」
「うん、もちろん」
さらに、以前彼は、
「もし僕たちの子供ができたら"アニメちゃん"にしよう。あ、"すばる"もいい(注:これは某アニメキャラクターの名前)。でもアメリカでSubaruは車で有名だから、みんな車の名前からとったと思うかも・・・」
と真剣に悩んでいた。日本で「アリサ」とか「レイナ」とか西欧風の名前がおしゃれな感じで流行っているのとは逆に、もしアメリカのOtakuたちが将来親になったら、子供にアニメキャラクターの日本風の名前を、
「Cool!」
だと思ってつけるに違いない、と私は睨んでいる。
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