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今のダンナが日本に留学していた時、度重なる「アメリカにおいでー」攻撃にまんまとひっかかって、1999年6月、シアトルの土を踏む。「英語ができない」「友達もいない」と、うだうだ悲しい気分が続いていたものの、どうにか自分が幸せになる道を作らねば、と奮闘中。苦しまぎれに「つまんなーい!日本に帰る−(T_T)」と半泣きになってもびくともしないダンナ相手に、悔しいのであれやこれやと作戦を練る毎日を送っている。
第10回 : 人の嫌がることはしないようにね
ここ1ヶ月ほど苦しい日々が続いている。
しかも今週は突如、全身ジンマシンに襲われ、自分の体を見て一言、
「うわー、気持ちわるい・・・」
痒さで夜中に目が醒め、バスルームの鏡に映る自分を見て思わず叫んでしまった。すげー、映画の特殊メイクみたいだ、と感動しつつ、その日はほとんど眠れなかった。次の日は顔にも出現し、ぼうぼうと火照る顔を氷で冷やしているところにダンナが帰宅し一言。
「病院へ行こうか・・・・」
あまりの妻の変貌ぶりに、ついに恐れをなしたらしい。おいおい、目をそらすのは やめてくれないか?と、ちょっぴり悲しい気持ちになりつつも病院で薬を処方してもらい、次の日はすっきり元の体へ戻った。メデタシ、メデタシ・・・ではないよ。原因は食いモノかもしれないし、何かのアレルギーかもしれない。その原因を追及するのは難しい。しかし、その根底にはでっかいストレスが潜んでいるのだと私は主張しているのだが、ダンナにはあっさり、
"I don't think so."
とかわされてしまった。
何がそんなにひっかかるのか、と言えば彼の両親のことだ。今は別居しているとはいえ、私がシアトルにきた当初は一緒に暮らしていたこともある。彼らは両方ともカウンセラーで、その職業柄か私のことを非常に心配したりアドバイスをしたりして励まそうとしてくれた。とってもありがたいことである。
そのありがたい親切心が的外れでさえなければねえ・・・・。
的外れなアドバイスは単なる「よけーなお世話」になる可能性を潜んでいる。例えば、よーし、英語をがんばってコミュニティカレッジに行って、早く仕事ができるように、と日夜努力する私にダンナのおかーさんが一言。
「英語ができなくても新聞配達とかピザのデリバリーはできるわよ」
・・・・うむむ。そ、そうだね。あなたは私を励まそうとしているのよね?でも、私の目標を知っているのに、それはちょいと励ましになってないんでな いかい?
彼のステップファーザーはからかうのが大好き。
"You are cute!"
と、私の何気ない仕草にもいちいち日本人の女の子の仕草はかわいい、美しい、 とうるさい。そりゃね、彼は私を誉めてくれてるんだろうと思えば喜ばしいことよね。ありがたや。でも、何回もしつこく言われてると、ホント、うっとうしいんだよね。
「おめーホントにそー思ってんのかい?だいたいにしてあたしゃ26なんだよ。何がcute girlじゃ。ばかにすんな。いいかげんにせーよ」
それがきらいだからやめてくれ、と申し出ても私がただ照れているだけだと思って、逆におもしろがる。ついこないだ真剣にきらいだからやめてくれ、と申し込んだところ、
「僕はうそは言ってない。本当のことしか言っていない。どうしていやがるのか 全然わからない。バカにされてる気がするって?君は僕が君をバカにしてると思っているのか?(ちょいと憤慨)そういう風に考えるのは君が自分に自信がないからだ。君は自分に自信をもつためにカウンセリングに行ったほうがいい」
とダンナにメールで簡単なカウンセリグの方法を教えて、ダンナは私がどうして そんなに自信がないのかを私の成長の過程から調べ始める始末。
おいおい、そーじゃないだろー!
確かに私の方に問題があるかもしれない。英語ができなくて子供扱いされるような気がして自分に自信がない傾向がこの1年間あるのは事実だ。私もそれは自覚している。でもね、それよりも何よりも、どーしても理解できないこと、がまんならないことは、
「何で人の嫌がっていると知っていてそれをやめないんだぁぁぁ!!」
ということである。本当に彼はcuteだと思って言ってるだけなんだろう。それは理解できる。でもね、あたしは小さい頃からうちにおかーさんに、
「人の嫌がることはしないように」
と言われて育ってきたのようぅぅぅ (T_T)
あんたは絶対自分が正しい、って言いきるけど、あたしがいやならやめるべきなのよ。しかし、彼はガンとしてやめようとしない。 あんたがカウンセリングに言った方がいいんじゃない?なーんてカウンセラーに言えないしなあ。
ま、そんなわけで私もダンナやダンナの家族に、
「どうしてそんなにからかわれるのがキライなのか」
ということに対して有効な説得方法が見つからず、本当にうんざりしてしまった。多分、私の考えは日本的な考えからくるもので、文化的な違いとして考慮してくんない?と提案しても、それは文化の違いというものに逃げていて、私の内面の問題から逃げている、と言って受け付けられない始末。
やあ、あたしゃ君たちがうらやましいよ。
君たちは絶対に正しいのよね、ふんっ。
ここはアメリカだし、あんたたちは変わりそーもないし、じゃーあたしがどうにか変われって事かいな?
そういう経緯が最近ありまして、ジャングルの掲示板に
「日本人一世のカウンセラーを知りませんか?」
の投稿をしたのでありました。何人かの方から
「コラムを書いてるおちゃわんさんですか?!夫婦の危機?大丈夫?」
メールを頂き ました。大変ありがたいことです。ご心配おかけしましたが、まあ、こんないきさつだったんですね。
カウンセラーの先生も見つかり、とりあえず夫婦2人で通うことになった。なんであたしだけに問題あり、と言われなきゃなんないのかしら、とまだ納得はいかないのだけれど、自分自身の自信についての問題については私もうまく解決していくことはいいことなので、まあ、いいきっかけだと言えば、うん、そうだね。
でも、でも、納得いかないわ・・・
「人の嫌がることはしない」
っーのは
「自分は正しいことを言っているから」
という 理由に負けちゃうの、アメリカでは? どなたか教えてくだされ。
■ ■ ■
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最終回
ふと気がつけば5年目
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第53回
家を買うことにした "買った後の修理費"
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第52回
家を買うことにした "もうこれでいいや"
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第51回
家を買うことにした "3度目のオファー・2度目のインスペクション"
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第50回
家を買うことにした "3回目のオファーを出す前に"
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第49回
家を買うことにした "迷い"
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第48回
家を買うことにした "強気な売り手"
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第47回
家を買うことにした "2度目のオファー・初めてのインスペクション"
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第46回
家を買うことにした "ふりだしに戻る"
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第45回
家を買うことにした "初めてのオファー"
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第44回
家を買うことにした "住みたい場所、見つけた"
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第43回
家を買うことにした "物件を探し始める"
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第42回
家を買うことにした "序章"
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第41回
「2人単位」
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第40回
「人の話を聞いてるの?」 (後編)
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第39回
「人の話を聞いてるの?」 (前編)
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第38回
「効率的」と「がさつ」の境界線
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第37回
要はしつけ次第
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第36回
新年の抱負は達成されるか?
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第35回
ガイジンの私と移民局(その2)
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第34回
ガイジンの私と移民局
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第33回
里帰り
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第32回
服を買いに行こう
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第31回
ケーキ作りへのあくなき挑戦
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第30回
I'm honest, but I'm not popular.
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私の家族との初対面
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第13回
今年の正月は日本に行ってやるぞ
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第12回
2人でカウンセリングに行きました
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第11回
日本ぽい料理
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第10回
人の嫌がることはしないようにね
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第 9回
カタカナと正しい発音
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第 8回
それ恥ずかしくない?
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第 7回
良いサービス?悪いサービス?
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第 6回
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第 5回
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第 2回
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第 1回
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