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今のダンナが日本に留学していた時、度重なる「アメリカにおいでー」攻撃にまんまとひっかかって、1999年6月、シアトルの土を踏む。「英語ができない」「友達もいない」と、うだうだ悲しい気分が続いていたものの、どうにか自分が幸せになる道を作らねば、と奮闘中。苦しまぎれに「つまんなーい!日本に帰る−(T_T)」と半泣きになってもびくともしないダンナ相手に、悔しいのであれやこれやと作戦を練る毎日を送っている。
第1回 : 国際結婚、始まり始まり・・・
私は1999年6月末にシアトルに来て、9月に結婚し、現在は彼の両親とー緒に暮らしている。ここで、「え−、同居?大変ねえ」 と来ると思うが、そうでもない。彼のおかーさんいわく、「息子はもう大人だから、彼があなたを選んで幸せになるのならそれでいい。そして、あなたが息子を幸せにしてくれるから、私達もあなたが好き」ということなんだそうだ。ふーむ。まるで本にでもでてくるような個人を尊重したアメリカ人家庭の御意見のようだなあ、と思ったのを覚えている。
「じゃあ、新婚生活は楽しいでしょ?うらやましい−」と来るかもしれないが、そうは問屋が卸さない。しっかり病んでしまったのである。名付けて『しゃべりたくない病』。
これの原因は、いくつか考えられる。 まず1つ目は、『潜在的親戚恐怖症』。私は、小さい頃から、母が父方の親戚に苦労しているのを見て育ったので、彼の家族と一緒だと、どうも緊張してしまうのだ。彼のお母さんはカウンセラーにしてはとてもemotionalである。しかも私の中のアメリカ人像に反して、とってもきれい好きなので、彼の妹が散らかしたり汚したりすると過敏に反応、「あのこは豚だー!!」と絶叫している。ああ、何もそこまで言わんでも......。そんなわけで、家にいてもどうもリラックスできない。何か怒られるんじゃないか、とびくびくし、一緒に暮らしてるんだから何か手伝いしなきゃ、と始終気になり、落ち着かない。
2つ目は、「英語過敏症」。まだ英語がよくわからないので、私が部屋に籠っているときに、キッチンで誰かが 「She is.....」と、「She」という単語を発しただけで、「あー、あたしのこと なにか言ってるのかなー。あたし何かしたっけ.....」と気になって気になって仕方がない。覚醒剤中毒の人が、「みんな自分の事を悪く言っている」と被害妄想におちいるというが、まさにこんな感じに違いない。
そして3つ目は、「Chatting 嫌悪症」。私が出会ったアメリカ人に限ってのことだけれど、彼らは何から何まで言葉で表現する。そりゃあ、アメリカにはたくさんの国の人々が住んでいて、文化が違うのだから、暗黙の了解なんてものが存在するとは思ってはいけない。なにもかも言葉でうめていかねばならない。そのような背景があるためかどうか知らないが、とにかくみんなしゃべるわ、しゃべるわ.....。Chattingに意味などあまりない。それが 鬱状態の私を苛立たせるのだ。「えーい、うるせー。静かにせんかー!」 はっきり言って、彼らになんの罪もない。私の病状の悪化ゆえ、コントロールできない自分に更に苛立つ。
しかし、うちのダンナはアメリカ人なのである。「あたしはこういうわけでこう思ったから、今こういう行動したわけなのよ!」と相手を納得させなければいつまでたっても相手は理解してくれない。しかも彼ののすごいところは「自分が納得するまであきらめない」ところである。これはかなり手ごわい!たとえうまく説明したところで、説得に成功したとは限らない。相手は自分が納得するまで「何で?どうしてそう思うの?変だよ。だって......」と、とことん攻めてくる。「ああ、そうなのねえ。よくわかんないけど相手は話し たくなさそうだから、そっとしておこう」 なーんて心遣いは期待してはいけ ない。それがいかに日本的な文化だったかを、この5ヵ月間でしみじみと思い知った。しかも彼は自分が思ったことをただ述べているだけなので、こっちがダメージを受ければ受けるだけ、むなしいのである。自信満々なのも鼻につく。
こっちに来てから友達もろくにいず、英語に四苦八苦し、毎日彼のお父さんの仕事を手伝うために家と仕事場の往復をしているだけの単調な生活。彼の家族と同居しているので、自分の居場所じゃないような、ヨソ者の気分。何もかもあたしのものじゃない!彼のものだ!あたしの生活が欲しい。あたしの仕事、あたしの友達......。そのために英語をまず習得しよう、と思っているのにもかかわらず、先手を打ってぎゃーぴー言われると、「ほっといてくれ」と誰にも会いたくなくなる。
喋らない→ 英語が上達しない→ 仕事ができない→ いつまでも鳥篭の中
ああ、何と簡単な、恐ろしい悪循環なのだろう・・・。私が不機嫌だと、ダンナも幸せじゃない。彼は私のストレスの被害者となる。そういうわけで、まさに私は悪循環にどっぷりハマっている。
しかし、自分で選んじゃった道なのである。ふー。自分でこのアメリカ人のダンナはんに決めちゃったのである。はあー。こうなったらしぶとく生きなきゃダメだ、そうだ。そういうわけで、今年のテーマは「しぶとく生きる」。この持病を克服してこそ、私の未来は明るいのだ。ふふふ。同じ持病に苦しむ方、いらっしゃいましたら共にがんばりましょう!
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最終回
ふと気がつけば5年目
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第53回
家を買うことにした "買った後の修理費"
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第52回
家を買うことにした "もうこれでいいや"
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第51回
家を買うことにした "3度目のオファー・2度目のインスペクション"
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第50回
家を買うことにした "3回目のオファーを出す前に"
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第49回
家を買うことにした "迷い"
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第48回
家を買うことにした "強気な売り手"
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第47回
家を買うことにした "2度目のオファー・初めてのインスペクション"
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第46回
家を買うことにした "ふりだしに戻る"
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第45回
家を買うことにした "初めてのオファー"
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第44回
家を買うことにした "住みたい場所、見つけた"
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第43回
家を買うことにした "物件を探し始める"
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第42回
家を買うことにした "序章"
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第41回
「2人単位」
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第40回
「人の話を聞いてるの?」 (後編)
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第39回
「人の話を聞いてるの?」 (前編)
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第38回
「効率的」と「がさつ」の境界線
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第37回
要はしつけ次第
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第36回
新年の抱負は達成されるか?
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第35回
ガイジンの私と移民局(その2)
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第34回
ガイジンの私と移民局
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第33回
里帰り
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第32回
服を買いに行こう
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第31回
ケーキ作りへのあくなき挑戦
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I'm honest, but I'm not popular.
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第 1回
国際結婚、はじまりはじまり・・・
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