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ちゃんぽんカルチャ〜ショ〜ック
ちゃんぽんカルチャ〜ショ〜ック
    
 1996年にシアトルに引っ越してきたが、まだ「アメリカはこれだから・・・」と、外からアメリカを見ている。アメリカ人の夫も、「日本だとこうなのに〜」という妻の愚痴にも慣れた様子。もちろん、たまには家庭内日米摩擦が生じることもあるが、能天気で幸せな、2児の母である。  
    


第11回 : アメリカのトイレ分析


出だしから「下(しも)」の話題で大変失礼なんですけど、何かの機会で夕方遅くに夫の会社に立ち寄った際、お腹の調子が悪くなりオフィスのトイレを拝借したことがあったんです。具体的に書くのはやめときますが(さすがにね)、何せ長いことじっとすわってたら、突然、プツッとコンピュータの電源が切れるような音がして、真っ暗になってしもたんです。見知らぬトイレで誰もおらん静かな夜、しかも悲しいかな、1人でうなっている時にですよ!皆さんやったらこんな時どうしはります?

私はですね(詳細はやっぱりええと思いますけど)、出るもんも出なくなって、無意識に半分立ち上がって身構えたんです。そしたらまたプチッと音がしてライトがつきました。このトイレにはお化けでもいるんやろかと怖くなりましたが、後から夫に聞いてみると、節電のためにセンサーが作動して、しばらく人の動きがないと消灯されるしくみになっとるとのことでした。いやー、そんだけ長いこと苦しんでいた自分もかわいそうでしたけど、注意書きを1行でもどこかに貼っておいてほしかったです。もとから悪かった体がもっと悪くなるやないですかねぇ。

そんなことで、改めてアメリカのトイレ事情というものをじっくり見直す機会を与えられましたんで、日本人の(というか超個人的な)視点から見て気になる点をざっと一覧に挙げてみようかと思い立ちました。
  1. ドアの縦の長さが短い
    これ、和式トイレやったら丸見えです。これはトイレの中での犯罪防止といった警備面の考慮からやと聞きましたが、アメリカでは誰か入ってるかどうかドアの下を覗き込んで確認しはるから、使用中のこちらとしてはどこまで覗かれてるんやろうかと気になります。


  2. ドアと壁の間にえらい隙間がある
    角度によっては中の様子がしっかり見えてしまうことがあり、見たくないし見られたくないし、非常に弱ります。これもドアの長さと同じ理由なんでしょうか。


  3. ペーパー・タオルかドライヤーが絶対に設置されている
    日本みたいにハンカチを持ち歩く必要ゼロ。ハンカチのアイロンがけから開放されて、これはむっちゃ嬉しいです。


  4. 『音姫♪』 が存在しない
    これは女性だけにしか分からへん話やと思いますけど、アメリカでは音も何も気にしません。最初はむっちゃショッキングやったけど、慣れてしまったら、同じ人間なんやから当たり前のことをしてて何が恥ずかしいねんという気持ちになりました。2度流すのはやめ、水は大切にしましょう。


  5. トイレット・ペーパーの質が極端
    ふわふわの高級ペーパーから、10cmぐらいでブチッブチッと切れて、まとまった量を取るのにえらい苦労させられる固いペーパーまで、多種多様。日本やと、どこも大して変わらんように思います。私がレストランやホテルをランク付けするとき、トイレット・ペーパーの質は重要チェック・ポイントです。


  6. ウォッシュレットがない
    アメリカでは一般家庭向けには販売されているようやけど、公衆トイレで見かけたことは1度もあらへんと思います。去年日本に帰国したときあっちこっちで見かけたので(田舎の公民館のトイレは年寄りに優しいのか、すべてウォッシュレットだったのでびっくり)、この点ではアメリカ公衆トイレ協会(そんなものがあれば)も早く「日本に追いつけ追い越せ」で、がんばっていただきたいです。


  7. アメリカでは、荷物もジャケットも、トイレの床に平気で置く人がいる
    先生が学校の教科書をトイレの床に置いているのを見たとき、その科目は避けようと思いました。トイレに行った靴でそのまま家にも上がるし。あかん、私の限界超えてもてる〜。
・・・トイレの話題だけで、1人勝手に盛り上がってしまいました。ふと我に返ると情けなくなってくるので、他人の情けない話で終わることにしましょう。

夫の知り合いのあるアメリカ人は、和式トイレを使うときは下の服をいちいち全部脱いでいたらしいです。そして、「日本人はすごい。どうやったらあんなに早くトイレから出てこれるのだ?」と感心してはったとか。そこまで細かく和式トイレの使い方を説明したガイドブックはどこにも存在せぇへんと思います。上手にしゃがむことができないアメリカ人も多いですが、それはやっぱり子供の頃からトイレで鍛えてへんからでしょう。うちの小さな娘も、和式トイレを利用したときに一言、
「はぁ〜、すわりたいな」
3歳ですでに婆さんですわ。


(2006年2月)


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最終回 さらばシアトル!
第16回 アメリカの長〜い夏休み
第15回 結婚式とお葬式
第14回 観光したい!
第13回 泥棒御用
第12回 アメリカのタブー、夫婦のタブー
第11回 アメリカのトイレ分析
第10回 カミングアウトしまっせ
第 9回 私の決意−人種差別を体験して
第 8回 薬と予防接種はスーパーで
第 7回 何かをかき立ててしまう男
第 6回 すっぽんぽん
第 5回 ヘルメットをかぶるバックシート・ドライバー
第 4回 食文化ショック
第 3回 作法と習慣 - ご飯は左?それとも右?
第 2回 言語習得法
第 1回 初めてのアメリカの味
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