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ちゃんぽんカルチャ〜ショ〜ック
ちゃんぽんカルチャ〜ショ〜ック
    
 1996年にシアトルに引っ越してきたが、まだ「アメリカはこれだから・・・」と、外からアメリカを見ている。アメリカ人の夫も、「日本だとこうなのに〜」という妻の愚痴にも慣れた様子。もちろん、たまには家庭内日米摩擦が生じることもあるが、能天気で幸せな、2児の母である。  
    


第10回 : カミングアウトしまっせ


明けましておめでとうございます!
正月三が日なんて存在しないアメリカですが(息子の小学校が1月2日から始業というのもカルチャー・ショック!)、少しはお正月気分を味わって、新年の到来を実感できたでしょうか?

何事においても、「始まり」って気分いいですよね。私も今回から気分を新たに、文体の趣向を少し変えようと思います。これまでは、「何々だ」と、どこか気張った口調で書いてましたが、でも実は「それって本来の自分らしくないなぁ」と思いながら書いてたんです。岡山県出身の両親の元、滋賀県で育った生い立ちもあるのか、私は混同した関西弁を喋ります。つまり、「何々だ」やなくて、「何々やねん」と本当は書いてみたいんです。

初めてアメリカの大地にスーツケースを降ろし、アメリカ人みたいに振る舞って早くなじもうと肩肘張ってたころが懐かしいですが(外見からして無理やっちゅうに)、このエッセイの場でも、変に肩肘張らんと自分らしい「関西人もどき」の正体を出していいんやん、と今ごろ気付きました。これも、長年経験したカルチャー・ショックの影響が今になって出てるんやと思います。他人がどう言おうと、自分らしく生きるのが1番やと思い始めたんです。

新年の誓いを立てる風習はアメリカにもありますが(世界共通でしょか)、私の今年の誓いは「自分らしく」にしよかなと思てます。

「人目なんか気にせんと我が道をいったらええねん!」って人、むっちゃかっこいいと思わはりません?例えば、真冬に上はものすごい厚着で、下は短パンにサンダルといういでたちのアメリカ人。最初見た時は、はっきり言ってあほちゃうかと思いましたけど、自分に快適な格好で堂々と歩く姿にうらやましさを覚えました。そうそう、その厚着と思ったジャケットの下が、実はTシャツ1枚だったりしてびっくりしますけど、家の中が隅々まで暖かいアメリカの住居なら、冬でもTシャツで過ごすのも納得できます。日本の家やったら、トイレに行くのさえ気合いがいって、ぽかぽかの居間を出て極寒のトイレに行くぐらいなら、みかんを食べるのを我慢してあと2回分のトイレは我慢しよかなと思ってしまいます。夫が私の祖父母宅に初めて泊まったある冬の朝、起きて一言、「なんで家の中やのに吐く息が白いの!?」堪忍ねぇ。こたつ付きのキャンプに来たと思って、日本の田舎を楽しんでってね。

それでも、町中が正月気分で活気づく日本が恋しいもんです。どこへ行っても「おめでとさん」とみんなでニッコリし合って、"How are you?"とはぜっんぜん違うこの風情、元旦を5分の花火の打ち上げで始末してしまうアメリカ人にはとうてい分かるはずありません。ハロウィーンやクリスマスはアメリカの方が楽しいけど、正月は断然日本ですがな。ついでに、日本ではほぼ毎月ある祝日、少しはアメリカに分けてもらえへんのでしょうか?今年のアメリカのカレンダーを見てみると、次の祝日は5月のメモリアル・デーですがな。ふざけるのもいい加減にしてほしいです。

このエッセイもそろそろいい加減になってきましたが、今年は自分の本性を素直に文字にして、自分らしく生きたいと思います。これを読んでくれたみなさんも(おおきにです)、素敵な1年にしましょね!


(2006年1月)


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最終回 さらばシアトル!
第16回 アメリカの長〜い夏休み
第15回 結婚式とお葬式
第14回 観光したい!
第13回 泥棒御用
第12回 アメリカのタブー、夫婦のタブー
第11回 アメリカのトイレ分析
第10回 カミングアウトしまっせ
第 9回 私の決意−人種差別を体験して
第 8回 薬と予防接種はスーパーで
第 7回 何かをかき立ててしまう男
第 6回 すっぽんぽん
第 5回 ヘルメットをかぶるバックシート・ドライバー
第 4回 食文化ショック
第 3回 作法と習慣 - ご飯は左?それとも右?
第 2回 言語習得法
第 1回 初めてのアメリカの味
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