執筆者：川合由佳子さん
1年を通じてさまざまなアクティビティが楽しめるのはワシントン州ならでは。「何でもやってみよう！」という気持ちで、いろんなことにトライしています。
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感謝祭（Thanksgiving）が終わり、もうすぐクリスマス。一年って本当にあっというまですね。
太陽がまぶしかった夏が終わった後のシアトルの天気は、暴風雨が来たかと思えば、快晴が続いたりと、ローラーコースターのよう。この間の暴風雨の時、窓の外のどしゃぶりの雨を見ながら、「いつになったらこの雨はやむのかしら」と溜息と一緒に出た私の独り言に、隣に座っていた同僚が、「4月の15日ってところかしら・・・」。冗談とも本気とも思えるこのコメントにがっくり。
ということで、今回は、雨を吹っ飛ばせ！インドア・アクティビティ特集です。
Rockclimbing ロッククライミング
以前に詳しくお伝えしたロッククライミングですが、この雨が多くて寒い時期にもおすすめです。初心者なら、シアトル発のアウトドアグッズ専門店 『REI』 の旗艦店の入口にそびえ立つクライミング・ウォールでクライミングのクラスを受けてみては。また、ボルダリングといって、ロープを使用せず、ホールドと呼ばれる突起物を掴んでクライミングしたいなら、こちらをチェックしてみてください。
Curling カーリング
あまりよく知らなかったカーリング、オリンピックを見てぜひチャレンジしてみようと、ショアラインのグラニット・カーリング・クラブのオープンハウスに行ってきました。
人気があるイベントなので、オンラインで必ず予約を入れること。
靴の裏につける滑り止めを貸してくれるので、普通に運動ができる格好で参加しましょう。
まずはストーンを投げる練習から。そしてルールを聞きながらブラシを渡されて、「それではやってみましょう」。
えーっ、もうですか？
カーリングと言えば、ストーンの前をブラシで掃くアクションですが、ただひたすらにごしごしと氷の上をこすればいいというわけではないのです。スキップ（氷の上のストーンを見てくれてる人）が位置とスピードを見ながら指示をしてくれるのを聞いて、スウィープしたり、とめたりの繰り返し。テレビで見てる分には簡単そうに見えたのですが・・・いやいやとんでもない。大汗をかく運動量です。
経験するまでは「氷の上のボウリング」というイメージだったのですが、
コーチ曰く、「カーリングは氷の上のチェス、またはビリヤード」。技術と集中力を要し、なおかつチーム競技として綿密な作戦を必要とする、なかなか難しい奥の深いスポーツなのです。
本気でやってみたいという人には冬のリーグと春のリーグがあり、誰でも参加できます。
カーリングの歴史や基礎知識はこちらを参照。ジャングルシティによるカーリング体験記事はこちら。
Roller Skating ローラースケート
ローラースケートには2種類あるのはご存知ですか？
- ローラースケート（ダービーともいう）：車輪が2×2に並び、ブレーキの位置が前にあるタイプ
- インラインスケート（ローラーブレードともいう）：車輪が4個（3～5個の物もある）、一列に並び、ブレーキの位置が後ろにあるタイプ
インライン・スケートはもともとアイススケートの夏期練習用として誕生したもので、テクニックもアイススケートに近く、歩行用としてが主な用途でスピードも出ます。
一方、ローラースケートはあまりスピードは出ませんがジャンプや回転というようなダンスをする時に主に使われます。昔なつかしの光 Genji が使ってたのは、こっちですね。
インライン・スケートをしている友達がクラブの宣伝のため、フリーレッスン（レッスンに興味のある方はこちら）をしていると聞き、私もベルビューのスケートキングに行ってみました。
その友達は、現在はスケートチーム（こちらのチームも初心者向けではないけれどもメンバー募集中。）に所属して Lynnwood Bowl and Skate で練習しているそうです。
彼女によると、ローラースケートにも流行があるそうで、いまはダービーの女の子たちが多いそう。Keyarea でやっている Rat City Rolling girls 
の影響があるのかも？
私の中ではローラーダービーはかなりエンターテーメント要素（東京ボンバーズ、覚えてる？）が強くて、ほとんど格闘技（ジャガー横田！）の領域でしたが、実際に RatCityGirls のゲームを見に行ってみて、真剣そのもののレースに感動しました。
なぜか圧倒的に女性選手のレースが多いローラーダービー、それを見た女の子達が憧れてダービーを始めたがるのも納得です。
Ice Skating アイススケート
ホリデー・シーズンには、ベルビューのダウンタウン・パークに設置されるアイス・アリーナへ、以前から約束していたお友達の子供たちを連れて行ってきました。
まずはスケート靴に履き替えて、テントの中のスケートリンクへよたよたしながら移動です。
リンクは想像通り小ぶりでしたが、子供たちはあっという間にリンクに飛び出していきました。
私の方は・・・ホリデー・スピリットだけは負けないものの、最後にアイススケートしたのっていつだったかなあ、なんて考えても思い出せない。ってことは、どうやって滑るかさえ覚えてないぐらい。
子供達が近づいてきても、転ぶのが怖くて、「いや～触らないで！」と、大人が一番大声で騒いでおりました。
アイスリンクは屋根はあるものの横は開いているので、外にいるのと同じくらい寒いと思ってください。寒さを感じなくなるくらい張り切ってスケートする予定の人以外は温かい格好で行って下さいね。
そろそろと滑ったので転ばず、あざはできなかったものの、へっぴり腰で長時間いたせいか次の日はなんだか腰がいたかったような。子供達だけでも楽しんでくれたかな？
今年も Groupon にクーポンが出ています。
ベルビュー・カレッジの学生なら、割引がありますよ。
Bellevue College discount – $9 admission (includes skate rental) with proof of current Bellevue College student I.D.
大人が今更ローラースケートやアイススケート？と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ジョギングなどの運動に比べて、ひざなどに大きなインパクトがないので、実は体に優しいスポーツだそうです。最初のうちはひっくり返って転んであざができるということもあるでしょうが・・・。
それから、私がダウンヒルスキーを楽しむ理由のひとつにも挙げたスピード感。このローラースケートもアイススケートも、ちょっと上手になってくれば、スピード感を楽しむことができるようになってきます。大人でも楽しいと思える瞬間ではないでしょうか。
今シーズンはもうすでにウィスラー、ベーカー、クリスタル・マウンテンのスキー場がオープンし、去年の冬の雪不足で泣いていたことを考えたら本当にうれしい限りです。
雨の日が続いても、雪が積もった山のこと考えて、がんばりましょう（笑）。
Enjoy the liquid sunshine!
掲載：2015年11月
