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ワシントン州のご当地グルメ!自分で獲ったダンジネス・クラブに舌鼓!

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川合由佳子さん

執筆者:川合由佳子さん

1年を通じてさまざまなアクティビティが楽しめるのはワシントン州ならでは。「何でもやってみよう!」という気持ちで、いろんなことにトライしています。

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カニ獲り

新鮮な魚介類が豊富なシアトル。日本から遊びにやってくるご家族やお友達からも「おいしいシーフードが食べたい」と注文を受ける人も多いことでしょう。

パイク・プレース・マーケットなどに並べられる蟹、アウトドア大好きシアトライトは自分で捕りに行っちゃうんですよ。

そこで、小さいながらもボートを持っているアメリカ人の友人にやっとダンジネス・クラブ獲りに連れてってもらう約束をこぎつけました。しかも、愛犬ミミ同伴で。

ボートが小さいので、全員乗ると重くてガソリンが余計にかかるとのこと。なので、男性陣だけボートで移動し、女性陣とミミはワシントン州フェリーでマカティオからウィッビー・アイランドのクリントンに渡り、車で待ち合わせ場所のラングレーに向かいました。

レーザークラム狩りと一緒で、蟹獲りにもライセンスが必要です。Crab 用のライセンスには何匹取ったかをチェックする record card が一緒についてきます。シーズンが終わってしばらくすると、このライセンスを購入した人に、「何匹獲ったか報告するように」とのメールが送られて来ます。1匹も獲らなかった人でも、この報告を怠ると罰金を取られます。オンラインで簡単にできるので、必ず報告しましょう。

ライフジャケットを着たら、いざ、出発!船が得意でない私はジンジャーエールに生姜飴持参で準備万端。生姜は船酔いに効くって知ってました?

クラブ・ポット。Amazon で買えます

蟹を獲るには、クラブ・ポットを使います。生の鶏肉を罠の真ん中に入れて海に落としてしばらく待つと、餌につられた蟹たちが罠の中に入ってきますが、入ったが最後、同じ口からは出ることができない仕組みになっています。

何個かあるクラブ・ポットを海に落としたら、後は待つのみ。1ラウンド目はドキドキわくわく、待ってる間も楽しくおしゃべり。

「そろそろいいかなあ~」という、ボートのオーナーの一声で、落としたクラブ・ポットをひとつづつ引き上げていくと、「うわっ、一杯入ってる!」

最初のポットを引き上げて、最初の1匹目を罠から持ち上げた瞬間、ボートのオーナーが、「みんな、ライセンスは持ってるか!?」と、引きつった声で叫びました。かなり焦り気味。蟹取りは初めての私は何が起こってるのかよくわかっていませんでしたが、あっという間にパトロールの船が近づいてきて、2人のオフィサーが私達のボートに移ってきました。1人づつライセンスをチェックされ、誰のライセンスにも取った蟹の数が書かれていないと注意されましたが、ボートのオーナーが、「本当に今始まったばっかりなんですよ」と、やんわり話をつけてくれたおかげで、オフィサーたちは自分たちの船へ戻っていきました。

始まったとたんにこれでちょっとびっくりしましたが、気を取り直してポットのふたを開けて1匹づつ取り出しました。でも、友人たちは物差しで大きさを測りだし、小さいのは海に戻してしまうではないですか。「えええ、もったいない~」

カニ獲り

実は、蟹獲りには厳しい決まりがあり、6.25インチ以下の小さい蟹は逃がしてあげないといけません。それから卵を産むメスの蟹も獲ってはいけないことになっているので、ちゃんと裏返してメスじゃないことも確認。サークル・オブ・ライフを考えての規則なのです。

なので、ポットを引き上げて大漁だと思っても、実際に残るのは3分の1あるかないか。

カニ獲り

船上でまったり

ここで気がついたのは、他の人はみんなクラブ・ポットを仕掛けて岸に戻り何時間後に戻ってくるのが普通らしいということ。それぞれユニークな印をつけた浮きがたくさんプカプカ浮いてて、それを見張ってる船は私達ぐらい。聞いてみると、友人は以前、ポットを盗まれたことがあったそうで、それ以来その場を離れないとのこと。まあ、連れてきてもらってる立場では文句も言えず、かんかん照りの空の下、船上でまったりとした時間を過ごしたのでした。

1人5匹まで持って帰れる決まりなので、ポットを落とし、しばらく待って、それを引き上げて大きさを測る作業を何度も繰り返します。最初は興奮気味でしたが、何回も同じことをしているのと暑いのとでちょっとばて気味。ジンジャーエールは持ってきたのに、ミミ用の水を車に置いてきてしまった私。水にぬれている蟹をなめようとしてるミミをなだめるのは大変。やっといっぱいになったところで岸に戻りました。満足、満足。

が、しかし、そしてまたここでも事件が・・・。

帰るのにボートの片づけを手伝おうと、まずは愛犬ミミを自分の車に置いて来るよとほんの10分もボートを離れていなかったと思うのですが、戻ってきてびっくり。友人が、最後の1匹の蟹の両脚を甲羅からはずし、脚をクーラー・ボックスに入れ、甲羅の部分を海に捨てていたのです。

「ええええ、なんで甲羅の部分捨てちゃうの?」
「だって、甲羅の部分は食べないでしょう?」

気を利かせたつもりで、すべての蟹の脚と甲羅を分けてきれいにしてくれていた友人。アメリカ人は、蟹みそを食べないんですねえ。確かに、アメリカ人が蟹みそ食べてるの見たことないわ。おいしいのにね。あーあ、もったいなかった。

カニ獲り

蟹すき鍋!

身が甘いので有名なダンジネス・クラブ、私達はおいしい蟹すき鍋と蟹クリーム・コロッケでいただきました。今までで一番美味しい蟹だったこと間違いなし。

正直言って、ライセンス代や車やボートのガソリン代などシェアするのを合計すると結構なお値段になります。「これだったらマーケットで買っても同じじゃないの?」と思いますが、やはり1日がかりで自分で捕って来た蟹を食する醍醐味は何物にも代えられません。蟹の味も断然おいしくなりますし、こんなに楽しい思い出はなかなかできませんよね。

カニ獲り

蟹クリーム・コロッケ!

ボートがないと行けないと思われがちな蟹獲りですが、岸からクラブ・ポットを落とす人、ゴムボートで行く人、はたまたカヤックでなんていう人もたくさんいるらしい。もちろん、それでもライセンスは必要ですよ。

天気のいい夏も後残すところわずか、ワシントン州の蟹獲りの夏のシーズンはレーバー・デーの週末で終わり。その後は夏にどれだけ収獲されたかを集計した上で、秋・冬のシーズンがオープンになります。

昔、冷凍食品部門で働いていたとき、フィッシュ・スティックを売ってるお客さんから、アラスカで獲れる高級蟹はほとんど日本に出荷されると聞きました。日本人のおいしいシーフードへの情熱は世界でも有名?あなたも美味しい蟹を追求してみませんか?

Happy crabbing!

掲載:2014年8月



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