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特別な日の食事を楽しむロマンチックなレストランの筆頭に挙げられることも多いシェ・シェ。1st
Avenue と Pike Street の角にある花屋の横から続く階段を上がり、最上階で廊下へとつながるドアを開けてさらに進むと、ようやく
"Chez Shea" という看板がかかった白い木の扉が見える。その分かりづらいロケーション故に、1983年の開店から20年以上を経た今でも隠れ家的な存在であり続けているのがさらなる魅力。また、ドア越しに店内を覗くことができないことで、ますますプライベートな気分が盛り上がるに違いない。
こじんまりしたダイニング・ルームにある大きな窓はマーケットとエリオット湾に面している。その半円形の形は、ただの四角い窓より雰囲気があり、日没前に来店すれば夕日を眺めながらの食事を楽しむことができる。派手すぎず落ち着いたインテリアを照らす照明もほどよい明るさで柔らかい。アメリカではキャンドルの光だけで食事をするのがロマンチックと勘違いしている店が多いが、暗すぎてメニューを読めない上に、食べている料理も相手の顔の表情も見えなくてはどうしようもない。
四季折々の新鮮な地元の食材をふんだんに使ったノースウェスト料理をコースで楽しめる同店では、火曜から木曜までは3コースのプリフィックス($30)、週末には4コースのプリフィックス($44)などがある。どれもスープとサラダは決まっているが、メインディッシュは数種類のチョイスがあるので、食べたい料理を1つは選べるはずだ。取材当日のチョイスは、レモン・アーティチョーク・ラザーニャ、アラスカ産ハリバット、マスコビー・ダック・レッグのコンフィ。ハリバットは青梗菜とブラック・ライス・ケーキ添えをポン酢でいただくというアジア風の一品。ラザーニャやダック・レッグも魅力的だが、今回はあっさり目で行こうと、ハリバットに決めた。
1品目は、とてもまろやかでとろみのあるエルサレム・アーティチョーク・ビスク。ビスクと聞くとエビやカニを想像するが、アーティチョークのビスクもこんなにこくがあるのだという発見になった。スープ皿についた残りもパンを浸して味わってしまおう。熱いものを食べ慣れている日本人なら、もっと熱いままサーブしてもらってもいいかもしれない。 |

エルサレム・アーティチョーク・ビスク。こくがあってまろやか。

季節の野菜を使ったサラダ。富士リンゴのスライスがジューシー。

アラスカ産ハリバットをポン酢ソースで。魚の新鮮さがポイント。
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食べおわって落ち着いたところで、ウェイトレスがスープ皿を下げに来た。会話を邪魔しないようにというさりげない心遣いは、さらに特別な気分にさせてくれる。また、サーブする時と同様、下げる時も皿をきちんと腕の上に並べて運ぶマナーもポイントは高い。いいレストランで食後に皿をガチャガチャと積み重ねられたら、そのデリカシーのなさにがっかりするだろう。また、"How's
everything?" という通り一遍の質問がないのもいい。客が食事を楽しんでいるかどうかをテーブルの雰囲気で読み、最後の一滴までパンにつけて食べた様子を見れば、そんな質問をする必要もない。おいしく味わえたなら、こちらから誉め言葉を言うものだ。
2品目のグリーン・サラダは、シラーを使ったヴィネグレットがポイント。少し甘めの味付けだが、季節の野菜はもちろん、上に乗っている富士のスライスにも意外にあう。富士も野菜も新鮮で、あっという間に平らげてしまった。野菜好きなら、サラダはもっと大目でも嬉しいかもしれないが、メインディッシュをきちんと味わうためにはこのぐらいがいいのかもしれない。
「目で食べる」を重視する人の場合、サーブされた時の見た目はとても重要だ。白いシンプルな皿でサーブする店の多いアメリカでは、色合いと盛り付けは余計に目立つし、サーブされた段階でそそられなければ、味に対する期待や店の評価は半減してしまう。しかし、メインディッシュのアラスカ産ハリバットは、丸い型で抜いたブラック・ライスの上に青梗菜、そしてその上にハリバットの切り身と紫色のガーニッシュを乗せてあるという、目でも舌でも充分に楽しめる一品となった。その黒・緑・白・紫の色合いも食欲をそそるのかもしれないが、もし平たい丸皿に並べてサーブされたり、奇をてらう盛り付けだったら、まったく違った評価となっていたはずだ。ハリバットは火の通り加減もよく、フォークとナイフで切ると、中からフワッと湯気が立ち上った。プリプリしたままの一片をポン酢につけて口に入れると、ほろりと崩れる。青梗菜も鮮やかな緑色とシャキッとした歯ごたえが残ったままで嬉しくなった。このアジア風の一品の中では、あまり馴染みのないブラック・ライスがユニークな存在に思えるが、すべて一緒に食べると味わいが増すので不思議だ。しかし、やはり米は水分をよく吸収するので、ライスがポン酢に浸りすぎる前に食べることをおすすめする。
いつしか窓から夕日が差し込み始めたのでふと見ると、テーブルの上で手を取り合っているカップルも、友達グループらしき人たちも、食べるのを止めてエリオット湾を彩る夕焼けに見入っている。誰も急かす人はいない。ここは、1日の終わりに、大切な人たちだけでおいしい食事を楽しむ、そんな店なのだ。
今回のメニュー:
Jerusalem Artichoke Bisque
Seasonal Greens
Filet of Alaskan Halibut
$30.00
(火・水・木・日のみ) |
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Chez Shea
シェ・シェ
94 Pike Street, Suite 34
Seattle, WA 98101
>> Map
>> バス路線 (Metro's Trip Planner)
Phone/Fax: (206) 467-9990
【公式サイト】
www.chezshea.com
【営業時間】
Chez Shea:
日・火〜土 5pm-10pm
Shea’s Lounge:
日・火〜木 5pm-11:30pm (ラストオーダーは11:30pm)
金・土 4:30pm-1:30am
※月曜定休
【支払い方法】
VISA、MC、AMEX、現金
【駐車】
無料駐車場:
Public Market Parking Garage
マーケットのすぐ西側
1531 Western Avenue, Seattle >> Map
※要バリデーション
バレー・パーキング
金・土の6pmから
【その他】
予約: おすすめ
6人以上の団体様の場合はサービス料18%が自動的に加算されます。
(2004年4月現在)
※掲載した情報は予告なく変更される場合があります。 |
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