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レストラン・レビュー
    5 Spotオリンピック山脈とピュージェット湾を眺めながらのディナーは格別。    
ピュージェット・サウンドを一望するシアトル北部のバラード地区西端。点滅する『RAYS』という赤いネオンサインが、今回ご紹介するシーフード・レストラン『Ray’s Boathouse』の目印です。

1939年に初代経営者のレイ・リクテンバーガー(Ray Lichtenberger)氏がレンタル・ボート屋兼釣り場として開店したのがそもそものはじまり。第2次世界大戦が終わった1945年にはカフェ、1960年代にはカジュアルなフィッシュ・アンド・チップス店へと変遷を続けますが(ランドマークのネオンサイン『RAYS』は1952年に登場)、1973年にラス・ウォーラーズ(Russ Wohlers)氏、アール・レイシャー(Earl Lasher)氏、ドューク・モスクリップ(Duke Moscrip)氏の3人が買い取り、シーフード・レストラン『Ray’s Boathouse』としてオープンしました。1987年に起きた大火災で存続が危ぶまれましたが、今やシーフードでは全米トップ10と謳われるレストランにまで成長しています。

新鮮なエビをビネガーが効いたソースでいただきます。
カフェとレストランの2つに別れた同店では、比較的カジュアルなカフェに値段をおさえたカサディア($6.75 エビまたはチキンをつけると2ドル追加)やサーモン・バーガー($8.50)など10ドル以下のメニューがずらり。メインディッシュでは銀鱈の粕漬け($16.00)やハマグリのリングイニ($11.95)などを15ドル前後で楽しめるので、カジュアルなビジネスランチにもおすすめです。レストランの方は少しフォーマルなので、夕食には少しおしゃれをして行くとよいでしょう。カフェでもレストランでも、アラスカや地元ワシントン州でとれる旬の材料をふんだんに使っているのでメニューが頻繁に変わりますが、いつ行っても食べられる料理もあります。出かける前に必ずその日のメニューをウェブサイトでチェックしましょう。
メスキート炭でグリルしたキングサーモン。淡白な身を甘いチェリーの煮込みで。
日本人には馴染みの深い銀鱈の粕漬け(Chatham Straits Black Cod in Sake Kasu)は、1987年からのレギュラー・メニュー。品よく焼きあがった銀鱈が、胡麻と練ったご飯(メニューではライスケーキとなっています)と一緒にサーブされます。ナイフとフォークでいただくことに慣れないものを感じるかもしれませんが、酒粕の味がきつすぎず、口の中でふわりととろける銀鱈を一口食べてみれば、そんなことは吹き飛んでしまうはず。シェフが奥様のアイデアで添えるようになったというシソの葉が意外にあいます。また、シーズンが始まったばかりのプリプリした牡蠣を、シャンペンをベースにしたミニョネットソースでいただくのも美味。地元の旬の味を楽しめます。一方、メスキート炭でグリルし、チェリーのチャツネといたたくたアラスカ産キング・サーモン(Mesquite Grilled Alaskan King Salmon, Spiced Yakima Valley Chukar Cherry Chutney)は好みが別れるところ。キング・サーモンは、数あるサーモンの中でも最大級で、そのうえ数が少ないことからここシアトルでも重宝されていますが(特にユコン川産のもの)、味は淡白。だからこそ甘く煮込んだチェリーとあうのですが、和風の鮭料理とはまったく異なる味に仕上がっています。
開店当時からの定番メニュー、銀鱈の粕漬け。口の中でとろけます。
スイス生まれのエグゼクティブ・シェフ、チャールズ・ラムゼイヤー(Charles Ramseyer)氏が料理の修業を始めたのはチューリッヒのあるホテル。カナダへの移住後、ヒルトン・ホテルやフォー・シーズンズ・ホテルで経験を積み、シアトルのダウンタウンにある4つ星ホテル、アレクシス・ホテルを経て1993年に同店へ。アメリカ北西部の中都市シアトルにあっても、ニューヨークのジェームズ・ベアド・ハウスや北京のヒルトン・ホテルに招かれるなど、世界各地のホテルやレストランで活躍しています。
リッチなチョコレートケーキのアンサンブル。

■今回いただいた料理:


Dungeness Crab Cakes with Roasted Red Pepper Lemon Aioli $24.00
Assorted Northwest Oysters on the Half Shell with Champagne Mignonette $12.00-$15.00

Applewood Smoked Alaskan Nova Scallops with Peach Raisin Chutney (combo $18.00)
Chatham Straits Black Cod in Sake Kasu with Sesame Rice Cake, Wasabi Ginger Emulsion $24.00
Mesquite Grilled Alaskan King Salmon, Spiced Yakima Valley Chukar Cherry Chutney $25.00

Crisp Butter Lettuce with Raspberry Thyme Vinaigrette, Vanilla Scented Alaskan Spot Prawns Seharffen Berger Chocolate Indulgence Chambord Sabayon


■ワイン:

1993 Acacia Brut Sparkling Wine
>2000 Canoe Ridge Gewurztraminer, Oak Ridge Vineyard
2000 Canoe Ridge Chardonnay, Columbia Valley
1998 Canoe Ridge Merlot, Columbia Valley
1999 Canoe Ridge Cabernet Sauvignon, Columbia Valley
データ


Ray's Boathouse

6049 Seaview Ave NW
Seattle, WA 98107
>> Map
>> バス路線(Metro's Trip Planner)

Phone: (206) 789-3770

【営業時間】
レストラン:
日〜木 5pm-9pm
金・土 5pm-9:30pm

カフェ:
毎日 11:30am-10pm

ハッピー・アワー
4pm-6pm & 10pm-11pm

【公式サイト】
rays.com

【駐車】
路上またはバレー・パーキング

【予約】
おすすめ

【その他】
ピュージェット・サウンドとオリンピック山脈が一望できます。晴れた日は屋外席がおすすめ(冬は屋外席がない場合もあります)。気温が下がる夜などは屋外席に毛布を持ってきてくれることも。

(2004年11月現在)
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