今年7月にシアトルのダウンタウンにオープンしたエリオット・グランド・ハイアット・ホテル。その1階にあるノースウェスト料理のレストランが、この『727
Pine Street』です。グルメとワインの雑誌『FOOD&WINE』が行った新人シェフの人気投票で選ばれたダニエル・R・カスター(Danielle
R Custer)さんがエグゼクティブ・シェフを務めています。
パイン・ストリートに面した入り口から入ると、アームチェアとローテーブルが置かれたバーが広がります。レストランの他のエリアよりもカラフルな仕上げのこのバーは、晴れた日には天井まで届く窓から暖かい太陽の光が入り、カジュアルな雰囲気でドリンクが楽しめます。そこから一段下がったところは、色を抑え、照明を落とした、大人の雰囲気のバー。黒を基調としたカウンターや丸テーブルからは、ダイニングエリアとオープンキッチンが見渡せます。ここはもちろんフル・バーですが、ワシントン州やオレゴン州のワインもグラスで楽しめるので、低価格で気軽に飲みに来る人が多いとか。また、このバーではアメリカの定番、マカロニ・アンド・チーズから、炭火焼のピザ、カスピ海産のキャビアなど、バラエティ豊かなフィンガーフードも楽しめます。さらに一段下に、バーガンディーのカーペットが敷き詰められ、暖かい照明に包まれた、エレガントなダイニングエリアが広がります。アームチェア、ブース、テーブルなど、好きなスタイルを選ぶことができます。ダイニング・ルーム奥左手にある1段高めのエリアはシェフズ・テーブル(Chef’s
Table)と呼ばれ、オープンキッチンを見たい人にはおすすめ。このレストラン全体をデザインしたのは、サンフランシスコの有名レストラン『Farrallon』も手がけた有名デザイナー、チャック・トンプソン(Chuck
Tompson)氏とマリア・テナグリア(Maria Tenaglia)氏。天井には防音タイルが埋め込まれているので、雑音が最低限に抑えられています。 |


赤を基調にした店内はライトを落としてロマンチック。 |
| エグゼクティブ・シェフを務めるカスターさんは有名レストラン『Fullers』(1400
6th Ave Seattle WA)のモニーク・バービュさんの下でノースウェスト料理の訓練をつんだあと、ダラスの有名レストラン『Laurels』のエグゼクティブ・シェフに。1999年にレストラン・ギルド・インターナショナルのシェフ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた後、『727
Pine Street』のエグゼクティブ・シェフとなりました。カスターさんのメニューは地元の材料を中心にしたものがほとんどですが、ワイルド・ライス・ワッフルのピーチ・チャツネ添え、ラベンダー・ヘーゼルナッツのフレンチ・トースト、スパイスをきかせた鶉の卵のフライ、サーモンの粕漬けなど、世界中から取り寄せたスパイスなどもふんだんに使用しています。 |

ロブスターとエビを詰めたエンチラダ。見た目も楽しい。 |
| 今回いただいたサラダは、イスラエル風ウォーターメロン・サラダ。ウォーターメロン(スイカ)のスライスにテキサス産のフェタチーズとキュウリが添えられたもので、スイカとフェタチーズが意外にぴったりのさわやかな夏のサラダです。メインにはカスターさんおすすめのサーモンの粕漬けとワサビ風味リゾット添え。こちらでは粕漬けと言えば銀鱈が一般的ですが、カスターさんはサーモンと粕のさっぱりしたコンビネーションが好みだとか。脂が乗った銀鱈の比較的濃厚な粕漬けに慣れていると、この鮭の粕漬けは、漬ける時間が短めなのか、あっさりした風味に感じるかもしれません。ユニークなリゾットも、わさびの味がほどよく、楽しめます。 |

サーモンの粕漬け。あっさりした味付けです。 |
| また、レストランおすすめのステーキ・メニューは、値段以上のボリュームがあるコースメニュー。メイン州産のロブスターとエビがぎっしり詰まったエンチラダだけでも満腹感があります。普通のメキシカン料理とは異なり、工夫を凝らした盛り付けも要チェック。バルサミコ酢が効いたシーザーサラダの後は、メインのステーキ。ミニョン、プライム・ニューヨーク・ストリップ、子羊肉のポーターハウスの3種類の中から選べますが、今回はおすすめのミニョンをいただきました。つけあわせの野菜のソテーやいちじくがステーキとマッチした一品です。 |

ミニョンは柔らかくてとろけるような舌触り。 |
| デザートのスフレはパティシェのおすすめ。四角い盆に、小さな器に入ったマンゴー・タピオカ・ミントと、アツアツのスフレが並んで登場します。このスフレの中に好みの具をいれ、スプーンですくっていただくのですが、寒い冬にもぴったり。レモンのような風味がきいたスフレだけでもおいしくいただけます。また、アメリカの子供のサンドイッチの定番、ピーナツバターとゼリー(ジャム)という名前がつけられたデザートは、ヨーロッパの最高級カカオを使ったダークチョコレートの板の間にピーナッツ味の柔らかい、KISSのような形のミルクチョコレートを挟んだもの。チョコレートもすべて手作りで、上品な味が楽しめます。 |

できたてのスフレをいろいろな具と一緒にいただきます。 |
今回いただいた料理:
Israel-Inspired Watermelon Salad 7.00
Danielle’s Kasu Marinated Wild Run Salmon 24.00
The “Steak” Menu 55.00
(Maine Lobster & Shrimp Enchilada, Balsamic Caesar, Pilare Mignon
10 oz, A La Cart “Rubs&Jus”) |

ダークチョコレートとピーナッツ味のクリームのコンビがユニークな一品。 |