日本とシアトルの桜の深いつながり

スワード・パーク

八重桜の代表と言われる関山(かんざん)

日本人にとって春の花と言えば、やっぱり桜。シアトルではワシントン大学のソメイヨシノの並木が一番有名ですが、市内近郊ではさまざまな種類の桜が咲いています。中には日米交流の歴史を伝える桜も・・・。

シアトル桜祭の始まりを作った桜 米国建国200周年を祝って植樹

レイク・ワシントン沿いにあるスワード・パーク(Seward Park)のそばを通る Lake Washington Blvd にも、見事な桜並木があります。

この桜は、八重桜の代表と言われる関山(かんざん)。1976年に三木武夫首相(当時)が米国建国200周年を祝い寄贈した千本の桜の一つで、今ではシアトルの春の恒例行事となった桜祭が始まるきっかけとなりました。三木首相は学生時代に外遊した際、シアトルを訪れたことがあるそうです。

スワード・パーク

1976年は、ワシントン大学にあった極東図書館が東アジア図書館(East Asia Library)と改名され、現在のゴーウェン・ホール(Gowen Hall)に移転した年。この図書館には、日系人の歴史資料が多数保存されています。

スワード・パーク

この石碑は、ワシントン州の石を使ってシアトルで制作されたもので、表には三木首相による書「祝米国建国二百年祭」、裏面には説明文と、シアトル市長のウェスリー・C・アールマン氏(当時)と、内田園夫総領事(当時)の署名が彫られています。

三つの立派な灯篭は日本から運ばれたもので、ワシントン州日米協会、シアトル日系人会、春秋会(現・シアトル日本商工会)によって1968年に寄贈されました。

この桜の植樹を記念してシアトルの日系コミュニティがスワード・パークで開催した催しが、1976年からシアトル・センターで毎年春に開催されているシアトル桜祭の始まりとなったのです。

皇室ゆかりの桜

日米修好通商100周年を記念して米国に招待された皇太子明仁親王殿下と美智子妃殿下(現在の天皇皇后両陛下)は、1960年にシアトルを訪問された際、日本と米国の国民の平和と友好を願い、シアトル日本庭園白妙の桜を植樹しました

皇太子明仁親王殿下と美智子妃殿下が訪問したのは10月5日で、シアトル日本庭園はそのわずか4ヶ月前の6月に開園したばかりでした。

1975年、この桜は、シアトル・センターに設置されている 『神戸の鐘』(Kobe Bell)のそばに移植されました。この鐘は、1961年にシアトルと姉妹都市提携を結んだ神戸市が、翌1962年のシアトル万国博覧会で贈呈したものです。

その後、この桜が衰弱したため、2001年に後継木の栽培が始まり、4本が成長。2013年にシアトル・センターに2本、在シアトル日本国総領事公邸に1本、シアトル日本庭園に1本が植樹されました。

シアトル・センター

2010年4月5日、ワシントン大学、スワード・パーク、シアトル・センターの桜を採取して塩漬けにしたものが、スペースシャトル「ディスカバリー号」で宇宙に運ばれました。山崎宇宙飛行士、野口宇宙飛行士が無重力状態の実験房内に桜花を入れたピンポン玉サイズの水玉を浮かばせることに成功。詳しくは在シアトル日本国総領事館の公式サイトで

掲載:2017年4月

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