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Village Square
アジア風のデザインがそこかしこに見られる

Village Square

インターナショナル・ディストリクトにあるヴィレッジ・スクエアのデザインを手がけたのは、シアトルのクボタ・カトウ・チン建築会社(Kubota Kato Chin)の共同経営者であるケン・クボタ氏。「これまで手がけた中で、最も複雑なプロジェクト」と語るクボタ氏は、派手すぎないアジア風という外観を作り上げるのに苦労したそうだ。主要出入り口にはアジア風の字をデザインしたサインを用い、建物の南東部分にはマサチューセッツ在住アーティスト、ミック・ヤング・キム(Mik Young Kim)さんがデザインしたアイコンを飾るなど、アジア風のデザインがそこかしこに見られる。

ヴィレッジ・スクエアの建設費のうち、100万ドルはマイクロソフト社の創設者の1人で億万長者のポール・アレン氏が運営するアレン慈善団体が寄付。その他にもシアトル市・シアトル住居管理局・連邦住居融資銀行・ワシントンミューチュアル財団法人・サウスダウンタウン財団法人・メダイナ財団法人なども寄付しており、また、地域住民からは1,300万ドルが寄付された。

ヴィレッジ・スクエアの外に設置されている色鮮やかな細長いベンチ 『Terrazzo “Ribbon” Bench』 は、シアトル・トランジットのリーディング・アーティストの1人、ノリエ・サトウさんによって制作された。日本の伝統的な “結び目” のデザインを使用し、アジアのさまざまな文化を描いている。全米各地で制作を行うサトウさんは、パブリック・アートの発展への貢献が認められ、1997年にジョージ・ツタカワ賞を受賞している。

【所在地】 720 8th Avenue South

【作者】 Ken Kubota, Norie Sato

【制作年】 1998年

(掲載:2011年11月)

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