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タイ(鯛:Sea Bream)

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「タイ」(鯛:Sea Bream)とは、タイ科の魚の総称です。タイと言うと通常、マダイ、チダイ、キダイ、ヒレコダイなどを指します。

日本人にとって最もなじみ深い魚の代表であり、「腐ってもタイ」と言われるほど好まれ、格の高い魚です。日本人は有史以前からタイを好み、日本各地の貝塚からマダイやクロダイなどの骨が見つかっています。

タイの名の由来は意外にはっきりしておらず、日本書紀(720年)で「平尾」と表記さていることから「たいら(う)お」の「たい」に由来するという説があります。また、「めでたい」にも通じることから、姿・形・色から受ける品格が昔から尊ばれてきました。日本最古の書物とされる古事記(712年)にもタイの名前が記され、朝廷への貢ぎ物、宗教儀式および神社や祭りなどの供え物として、縁起の良い魚としての地位を確立し、現在に至っています。

産卵期前のタイの白子と眞子は珍味とされ、本身よりも高い値段で取り引きされます。タイの養殖も盛んで、天然・養殖とも日本の水産品の重要な位置を占めます。刺し身・洗い・寿司の種として大変美味で、祝儀用として姿焼きにされたり、吸い物・あら煮・鯛飯・あら汁・兜煮など、捨てるところがありません。

しかし、マダイの他に、タイの名にあやかって、似ていないものやタイ科でないものにまで、「タイ」とつくものが何百種もあるというので、切り身や刺し身にされれば、見分けるのは困難です。

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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