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マナガツオ (真名鰹、真魚鰹:Pomfret)

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マナガツオは、「西海にサケなし、東海にマナガツオなし」といわれ、市場の魚の中で高級魚の部類に入る魚。カツオの名がついていても、カツオとは格好もまったく異なった菱形で、体長は45~60cm程度で、灰青白色、皮が薄く、鱗が落ちやすい魚です。

名前の真名(真魚)は「称賛すべき美味な魚」を意味し、カツオと漁期や味覚を同じくする魚の意味でマナガツオと名付けられました。関西ではマナとも呼ばれ、特に珍重されるようです。

産卵期は6月ごろ。外洋性の魚で南日本に多く、瀬戸内海や九州西方 の東シナ海で、底引き網や定置網、刺し網などで周年漁獲され、漁獲量は年間8千トン程。適度に脂がのった淡白な白身肉で、西京味噌を使った西京焼きは、京料理の代表的な焼き物です。また、照焼き、蒸し魚、空揚げ、あんかけ料理、フライ、ムニエルなどでもおいしく食べられます。

宇和島屋では、インドから輸入した天然・冷凍品を販売しています。ホール(頭及び内臓付き)をパックし冷凍ケースで、またはカウンターサービスで販売しています。見つからない場合は、鮮魚部担当者に「silver pomfret」と尋ねてみてください。

この魚はインド洋辺りでもかなりの漁獲量があると見えて、インド系のお客様がこの魚をよくお買い求めになられます。郷土料理のカレー風味焼きを作るためかもしれません。また、台湾産養殖・冷凍品マナガツオ(whole golden pompfret)を販売していますので、合わせてご利用下さい。

アメリカは人種のるつぼ。魚の好みも人種により異なります。大雑把に言えば、インド人は上述のマナガツオ、フィリピン人はミルクフィッシュ(milkfish)、中国人はグチ系統、韓国人はタラ系統、ロシア人はスタージョン(sturgeon、日本名:チョウザメ、この魚の卵からキャビアを作る)、中南米系はテイラピア(tilapia:例の獰猛なピラニアではありません)、サモア人系は小さな熱帯魚(tropical fish)を好むようです。

掲載:2005年9月 更新:2022年3月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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