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クロカジキ (漢字名:黒梶木、分類:スズキ目マカジキ科、英名:Blue Marlin)

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クロカジキはマカジキ科に属し、死後に体色が黒くなることから、別名 “クロカワカジキ(クロカワ)” ともよばれます。、英名の “Blue Marlin” は生きている時の体色に由来すると思われます。、オスとメスでは大きさが違い、オスの体重は100~120kg 止まりです。これ以上のものはメスといわれますが、メスの体長は4.5m 近くにもなり、体重は400~500kg に達します。インド洋・太平洋の熱帯から亜熱帯の外洋に分布し、日本では本州の中部以南で見られます。肉質は脂肪が多い方で薄桃色。日本では5~7月頃が旬で、刺身・フライ・照り焼き・ステーキ・ムニエルなどに利用されます。宇和島屋ではハワイ産生クロカワカジキを Blue Marlin の名で販売しており、米国人のお客様に欠かせない重要な商材となっています。

一方、シロカジキは死後に体色が白っぽくなるため “シロカワカジキ(シロカワ)” の別名がありますが、生きているときは黒みを帯びた体色のため、英名では “Black Marlin” と呼ばれています。カジキ類の中では一番大きくなる種類で、体長4.5m、体重700kg 前後にもなります。クロカワより肉は白っぽく味も良く、クロカワと同様に刺身・フライ・照り焼き・ステーキ・ムニエルなどに利用されます。

クロカワカジキと言えば、マレーシアとインドネシアに工場を持ち、クロカワカジキを主とするカジキ類を切り身加工し、日本向けに出荷していた日本の水産加工業者のお客様がいました。同社のマレーシア工場の現地責任者は日本語を話す中国(潮洲)系マレーシア人で、6人のお子さんのうち、3人の息子さんは米国の大学に留学して卒業後はシアトル近辺に在住、また3人のお嬢さんはたしかニュ-ジーランド、オーストラリア、マレーシアに居住し、みなさん成功されているようでした。さらに、シアトル在住で結婚している2人の息子さんの伴侶は、米国に留学していたインドネシア系中国人とマレーシア系中国人でした。このご家族のように、中国語・マレーシア語・英語を話し、たくましく各地で活躍している華人を見て、筆者の目も大きく開かれた思いがしたものです。ちなみに、世界各地で活躍している中国系の方々の出身地は、バンコクでは潮洲系、マニラは福建系、サンフランシスコは客家系、シアトルとバンクーバーは広東系が多いとも言われています。

掲載:2009年7月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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