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カズノコ (数の子:Herring Roe)

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カズノコ (数の子:Herring Roe)

カズノコはニシンの卵を塩蔵したもので、「数の子」という名は子孫繁栄を意味するとされ、お正月に欠かせない食材となっています。

宇和島屋では、お正月用に毎年6月には早々とアラスカ産のNO.1及びNo.2を確保してきました。また、日本製のパック入り味付け数の子(2種類)も販売しています。

北海道のニシンの漁獲量が、1897年(明治30年)に記録された98万トンをピークに、1955年頃に大不漁に転じた結果、異常な価格高騰の影響で数の子は「黄色いダイヤ」と呼ばれるようになりました。一向に回復しない国内生産を補うため、北太平洋岸では1970年頃からカズノコ生産を目的としたニシン漁が始まりました。

近年の日本国内の数の子の推定年間需要量は約10,000トン、北米太平洋岸産の数の子の輸入量は約2,500トンで、総需要量の約25%となっています。

北米太平洋岸産のものは親魚ニシンの12月のサンフランシスコ沖合いの漁から、3月はカナダのブリテイッシュ・コロンビア州、4月のアラスカ各地に移動し、5月の最終のノートン・サウンド(アラスカ、ノーム付近)まで、長期間および広範囲にわたっています。また、ロシアからも日本へ輸出されています。

なお、カズノコ昆布(子持ち昆布、米名:herring roe on kelp)は、沈性粘着卵であるニシンの卵を、昆布に付着させたものです。カナダおよびアラスカが主な産地で、天然の昆布をイカダから垂らし、ニシンを巻き網で囲い、産み落とされた粘着性のある卵を付着させた後に採取します。まばらな状態からびっしりと昆布に付着した状況によって、品質が決まります。宇和島屋では、卵がびっしりと昆布に付着した一級品のみを販売しています。

掲載:2005年12月 更新:2022年6月

宇和島屋:www.uwajimaya.com

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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