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カニカマ (英名:Imitation Crab Meat)(2)

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すり身を原料にした練製品は種類も豊富で宇和島屋鮮魚部にとりましても重要な商材となっています。このカニカマがいつごろ米国に紹介されたか確かな記憶はありませんが、宇和島屋での販売は1980年以降だったと思います。

高齢者に近い白髪の筆者も恥をかきながら、実践販売のヘルパーとしてカニカマの拡販の手伝いをしてきました。実践販売をしていると、お客様よりいろいろと質問を受けます。これほど長く米国で販売されていながら、日本人を除けば、想定外にもカニカマを知らない米国人が多く、「今後まだ伸びる商品だな」との強い印象を持ちながら、お客様に試食用サンプルをお勧めしてきました。余談となりますが、このカニカマを拡販するために、筆者なりに実践販売を成功させる秘策があります。その秘策(?)

  • 解凍品をリパックする時、どのくらいの重量にし、価格帯をどうか決めるかですが、お客様がお買い求めやすい価格は$4以下なので、パック当たり$3台にすると、お勧めしやすい価格帯になる。
  • 鮮魚部の商品陳列棚の直ぐ近くに大きなテーブルを配置し、パックした商品を補充しながら常時12パック程度テーブルに並べ、お客様が直ぐ買えるようにし、同時にパックした商品をテーブル近くに山積みする。
  • パックした商品には “特売価格”、”このまま食たべられます” などのステッカーを貼ることも大変重要で、同時に目立つサインを用意すること。
  • 必ず、特売価格にし、特売を強調すること。
  • アラスカ産のスケトウタラを原料にした商品で、いかに健康に良いかを強調しながら、試食していただくこと。
  • お客様とは相対で、サンプルは惜しまず、積極的に試食していただくこと。
  • お客様の人数および売り上げが一番の土曜日にデモをおこなうこと。
  • お客様の来店には波があるので、休憩は極力避けること。

上述の8項目に注意しながら実践販売をしますが、商品の味と見栄えが重要であることは言うまでもありません。

すり身原料のスケトウタラ製品の米国内での1人当たりの2008年度における年間水産物消費量は1.34ポンド(608g)で全水産物の中では4位となっていますが、生産量の減少で価格も上昇し、2008年度の消費量は前年比で23%減と大きく落ち込みました。ちなみに、米国人の全魚種の2008年度の1人当たりの年間水産物消費量は16ポンド(7,264g)となっています。

掲載:2009年8月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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