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ダンジネス・クラブ (アメリカイチョウガニ:Dungeness Crab)

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写真提供:Izumi

ダンジネス・クラブは、南はメキシコから北はアラスカまで、広範囲で漁獲される重要な食用ガニで、一部は “cooked Dungeness crab” として日本にも輸出されています。

宇和島屋に限らず、当地の業界では “crab” と言ったらこのダンジネスのことで、”live crab””crab meat””boiled crab””cooked crab” はすべてダンジネス・クラブを指します。

日本語ではアメリカワタリガニという名がつけられていますが、アメリカイチョウガニが正しい名です。イチョウガニの名は甲羅の形がイチョウの葉を思わせることに由来していますが、当地ではこのカニの漁を最初に始めたアラスカの漁村の名がダンジネスだったことからダンジネスと名付けられたようです。

一般的な漁法では、魚の頭・内臓等を入れたクラブポット(crab pot、かご)を海中に沈めて捕獲します。シーズン中は、カナダ国境からフッド・カナル(Hood Canal)最南端のオリンピア(Olympia:ワシントン州の州都)およびシェルトン(Shelton)まで、期間・数量限定でスポーツ・フィッシングとして一般にも解禁されます。ただし、資源保護のため、甲羅の長さが最低6.25インチ(約16cm)以上・オスのみ・1日当り5杯等の規制がありますので、十分注意する必要があります。

宇和島屋でも活・カニ身・ボイルのダンジネス・クラブを通年切らさず販売しています。日本人を含め、当地を訪問し、ダンジネス・クラブを食べて味が気に入り、土産として購入される旅行者の方が多いようです。このため、宇和島屋鮮魚部では発砲スチロールの箱に宇和島屋のロゴ入り外箱を用意し、大変好評を博しています。

活カニの処理方法としては、まず海水程度の濃さの塩水を沸騰させ、カニを入れます。いったん温度が下がりますが、再び沸騰するまで待って18-20分ゆで、その後すぐに冷水で2、3分冷やしてください。冷やすのはさらに火が通ってしまうのを防ぐためです。

このカニのミソは結構美味ですので、甲羅の中のミソに適当な酒と生卵を入れ、焦げる直前まで煮立ててご賞味下さい。

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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