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イサキ (漢字名: 鶏魚、分類:スズキ目イサキ科、英名:Striped Grunt)

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イサキは暖海に多い高級魚で、日本の本州中部以南より東シナ海、南シナ海に分布しています。

九州では通常、イッサキと呼びますが、宮崎辺りではハンサコ、四国ではイセギ、静岡県下ではところによりコシタメと呼ばれます。

体長は最大で30~40センチぐらいになりますが、季節と年令により体色は変わります。春から夏にかけてとれるもの、および幼魚は淡褐色の地に黄褐色の縦線が3本走っていますが、冬期にとれる親はこの縦線は消滅し、体上部は黒く、腹部は白っぽくなります。旬は5~8月で、産卵期は6~8月と、旬の時期と産卵時期が重なっています。一本釣りや定置網で漁獲されるほか、遊魚の対象ともなっています。

ほとんどが生鮮魚として丸ごと使われることが多く、塩焼き・開き干し・刺し身・洗い・煮付け・フライなどに向いています。骨は鯛と同様に硬く鋭いので、食べる時に喉に立てないように注意しなくてはなりません。大きなものほど脂がのっており、刺身にするとうまく、また、卵は美味しいものが多いです。特に卵の煮付けはプリッとした食感が大変いいと言われます。皮の湯引き(湯をかけることで皮がやわらかくなり食べやすくなる)は、皮と身の間に旨みがあるので、酒の肴にも向いているなどと言われます。

このイサキはワシントン州やオレゴン州の北太平洋岸では見当たらず、従って宇和島屋各店舗では残念ながら取り扱っておりません。日本の輸出業者からも今まで照会はありませんでした。Grunt 類の魚は、フロリダ州やルイジアナ州を含むカリブ海周辺には生息しておりますので、やはり南方系の暖海魚のようです。

掲載:2008年5月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。



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