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シアトル留学生カフェ探訪 第21回 『General Porpoise Doughnuts』

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みなさん、こんにちは!真洋です。

美羽さんからのご紹介にもありましたが、ハーフマラソン(Rock ‘n’ Roll Marathon)を走ってからすでに2週間以上が経過しているのに、右足のスネ付近がずっと悲鳴を上げており、いまだに通常の速度で歩くことができておりません。年々、筋肉疲労の回復のスピードが落ちていることに焦りを感じております。

General porpoise doughnuts

でも、初めて走ったハーフマラソンはとても楽しく、ロックンロールマラソンの大きな特徴でもあるコース上のバンドの方々たちの演奏に終始パワーをもらっていました。写真は、完走後にもらったシアトルの名所をあしらったピック型のメダル。この大会は世界各国で時期を変えて開催されるので、旅行がてら各大会のメダルを集める方々が非常に多いそうです。

General porpoise doughnuts

前置きが少し長くなりましたが、今回ご紹介するカフェは、個人的にシアトル周辺のカフェの中でトップ5にランクインする、あるものがとてつもなく美味しいお店です。

シアトル市内に数軒のレストランを展開する人気シェフで全米にその名を知られるルネー・エリクソンさんが、キャピトル・ヒルなどに店舗を構える 『General Porpoise Doughnuts』。長らくキャピトル・ヒルの1店舗のみの営業だったのですが、今年に入りアマゾン本社キャンパスにある The Spheres 内部(アマゾンの社員限定のお店ですが、パブリック・ツアーに参加すると来店できます)、 そしてパイオニア・スクエアに新店をオープンしました。さらに、ローレルハーストと、なんとロサンゼルスにも今後オープンする予定です。

General porpoise doughnuts

「あるものがとてつもなく美味しい」と先ほど述べたのですが、名前から既にばればれのように、今回のお店は 『カフェ×ドーナツ』 のお店。僕が昨年9月にシアトルに来たばかりの時にカフェ好きのアメリカ人の友達に強く勧められ、キャピトル・ヒルのお店を訪れた時から、そのコーヒーとドーナツの虜になっています。

今回僕が訪れたのは今年3月にオープンしたばかりのパイオニア・スクエアにあるお店。

General porpoise doughnuts

キャピトル・ヒルのお店もそうなのですが、白を基調とした清潔感をこの上なく感じる明るい店内に、鮮やかなピンクの差し色が散りばめられています。キャピトル・ヒルのお店に訪れた際に不思議に思ったことなのですが、雨が降っていて街中が薄暗い日も、なぜかこのお店の中だけは晴れているかのように明るく清々しい雰囲気が漂っています。彼らがどこまでこだわっているのかはわかりかねるのですが(笑)、雨が非常に多いシアトルで特に映える内装に、初めてここに訪れた時、感銘を受けました。

お店に入ってすぐにピンクの枠で囲われたディスプレイがあり、手作りのドーナツが綺麗に並べられております。ディスプレイ内右からバニラカスタード、チョコレートマシュマロ、レモンカードの3種類は常時置いてあるレギュラーメニューで、残りの2種類は2週間ごとに入れ替わる期間限定の味。

General porpoise doughnuts

5種類のドーナツの中から迷うことなくレモンカードをオーダーし、それと合わせるコーヒーにポア・オーバーを選びました。個人的な意見で恐縮ですが、甘いドーナツにはシンプルなブラックが一番マッチすると確信しております。彼らは他の多くのお店同様、ロースター(焙煎所)を構えないマルチロースターカフェ(他の店の豆を定期的に変えて使っているお店)で、センス良く選ばれた3種類のロースターの豆が置いてありました。ロケーションによって選ぶロースターが違うとのことで、同じ 『General Porpoise Doughnuts』 でもまったく違うコーヒーを味わうことができます。今回はベリンハムにお店を構える 『Camber Coffee』 のエチオピア産の豆を選びました。

General porpoise doughnuts

コーヒーが注がれるカップも、店内のイメージとマッチしてとてもかわいらしく、鮮やかなピンクのエスプレッソマシンの上に綺麗に並べられたカップが印象的でした。

General porpoise doughnuts

ドーナツは穴が開いていない形状で、クリームやジャムが中に詰まっております。ここのドーナツの特徴はなんといっても”甘すぎない”ことです。初めて食べた時に衝撃を受けたのですが、上品な甘さで、特に僕が食べたレモンカードは程よい酸味もあり、このドーナツ以上にブラックコーヒーに合うペイストリー類に今まで出会ったことがありません。

General porpoise doughnuts

僕はドーナツに限らず、一度美味しいと思って気に入った味があると、それ以降、他の味にチャレンジせずにその味を選び続ける傾向があります。なので、実はこのお店に入る前から頼むドーナツはレモンカードと決まっておりました。他のレギュラーの味も食べたことがあり、どれも本当に美味しいのですが、レモンカードは僕の中で頭一つ抜けています。もしレモンがお嫌いでなければぜひこれを召し上がっていただきたいです。

General porpoise doughnuts

ドーナツを食べ終わった後にお皿を片付けようとする際、ここでもお店のこだわりが感じられました。大半のお店はお皿を戻すプラスチックのボックスが蓋もない状態で置いてあり、お客さんが使い終わった後のお皿やカップが、決してきれいとは言えない状態で積まれています。しかし、ここは違いました。これまたお店のメインカラーのピンク色の引き出しの中にボックスが入れてあり、外からは使用済みの食器類が見えないようになっています。普通であれば、ともすれば汚く見えてしまう空間を逆に写真にすら撮りたくなるようなオシャレな空間に仕上げており、高いレベルでの清潔感を生み出すための取り組みに感心しました。

General porpoise doughnuts

お店の店員さんもみんな気さくで素敵な方々ばかりで、僕の質問にとても丁寧に答えてくだいました。ブログに掲載する旨を伝えたら握手をしてくれて、「ありがとう、嬉しいよ、最高だね」と言ってくれました。あまりの素敵さ、紳士さにこちらまで嬉しくなっちゃいます(笑)。

この日は最高気温が29度で雲一つない快晴の天気だったので、最後にコールドブリューをテイクアウトして店を出ました。テイクアウト用のカップにはこのお店の名前にもなっているイルカ(porpoise)がかわいらしくデザインされていました。エコな紙製のストローとカップの色合いもマッチしており、店に入ってから店を出るまで、何一つ隙のない店の姿にただただ驚くばかりです。

General porpoise doughnuts

シアトルの夏らしい最高の天気の中、冷たいコールドブリューをすすりながら街を歩いていると、近くの公園でワールドカップのパブリックビューイングが開催されておりました。「サッカー×コーヒー×夏空」と、僕にとってこれ以上ない最強の組み合わせを奇跡的に満喫でき、非常に気持ちのよい有意義な時間を過ごすことができました。90分間もサッカーの試合を見ていると、さすがに紙製のストローはよれてきて最後はストローを抜いて直接コーヒーをすすっていたのですが、初めから水出しをしてあるコールドブリューはまったく薄まることなく90分間安定した味を届けてくれました(笑)。

General porpoise doughnuts

みなさんも上品で優しい味のドーナツとそれに合う美味しいコーヒーの組み合わせを、素敵な空間の中で味わってみてください。

ドーナツはかなり人気なので、どんどんディスプレイから消えていきます。僕が滞在している1時間の間でも最初に5種類あったものが、3種類にまで減っておりました。お昼前に行かれることを強くお勧めします!

General porpoise doughnuts

Thank you for an awesome doughnut and coffee!!

次は、化粧品会社でのインターンシップが始まり、日々疲労困憊気味の瑠菜さんです。

General Porpoise Doughnuts
401 1st Avenue South, Seattle(地図
【席数】約50
【公式サイト】www.gpdoughnuts.com
【Wi-Fi】 あり
【電源】 席によってはあり

沢田 真洋

沢田 真洋(Sawada Masahiro)
1991年、神奈川県藤沢市生まれ。大学卒業まで三度の飯よりサッカーな生活を送り、卒業後一般企業に就職。3年と少し勤めた後、退社を決意し、2017年9月よりIBPプログラムでベルビュー・カレッジに留学中。シアトルに来てから柄にもなくカフェ専用のインスタグラムアカウントを作り、備忘録代わりにシアトル周辺で訪れたすべてのカフェを記録している。将来は地元・湘南にカフェを開くのが夢。最近のマイブームはハーモニカ。

掲載:2018年6月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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