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| 今月は、ベルビューにオフィスを構える留学センター
ICCのマネジャー、いく・スキールズさんにお話を伺いました。 |
初めてのアメリカ
いくさんが初めてアメリカに来られたのはいつ頃ですか?
最初にアメリカに来たのは19歳の時です。田舎町でしたが、向学心旺盛なアメリカ人達に出会って感動。その後、日本に帰ってからは、再渡米のために仕事をしながら3年間貯金しました。そしてついに1985年にシアトルへ。まずシアトルの短大で
勉強してから4年制大学に編入し、1989年6月に卒業。学生時代の4年間は、勉強にも遊びにも一生懸命で、あっという間に終わってしまいましたね。と言うと素晴らしく聞こえる留学時代ですが、誰もヘルプしてくれない、どうしたらいいかわからない、などといった状態に直面したことも何度かあり、留学生がスムーズに留学できるシステムを作りたいと考えるようになりました。
卒業後はどのようにして就職されたのですか?
シアトルの和食レストランでウェイトレスをしながら仕事を探しました。するとある日、常連さんが、「いくさん、こういう記事が載っていたよ。応募したら?」と、ICCが社員を募集していることを教えてくれたのです。
就職
とても運が良かったのですね。
そうですね。こういうことはめったにないと思いましたので、さっそく面接に行きました。しかし、同時に面接を希望していた人たちのすごいこと。どこかの教育機関で何年の経験があるという方や、修士号や博士号を持っている方などばかりで、どうしようかと思わせられました。でも、どうしてもこの仕事をやりたかったので、「これはもう自分の情熱をぶつけるしかない!」と思い、「最初の3ヶ月は無給で働きますので、雇ってください!」と談判?しました。そうしたら社長が、「おもしろそうなやつ」と私を選んでくださ
ったのです。それが1989年の12月でした。もちろんお給料はちゃんといただくことができましたが(笑)。
現在のお仕事について
ICCについて教えてください。
我社の事業は、日本から、イギリス・ニュージーランド・オーストラリア・カナダ・アメリカといった英語圏に学生を送り出す留学斡旋です。日本には東京などを含め、
8ヵ所のオフィスがあり、テレビや雑誌、新聞などで大々的に宣伝しています。シアトルでは常時200人の学生が参加しており、University
of Washington、Bellevue Community College、Lake Washington Technical
College、その他の語学学校に受け入れられています。さらに、この秋からは、Seattle Pacific Universityにも
"ミニ MBA" として4年制大学とMBAのクラス、そしてインターンを混 合したプログラムを開始します。
留学するまでにはどのようなステップがあるのでしょうか?
日本では年中説明会を開催しています。説明会の後は、設置されているブースでみなさんからの質問にお答えします。ここまではまったく無料でサポートさせていただきます。そしてお申し込みいただいた方には、オリエンテーションをいたします
。
留学してからのサポートもあるのでしょうか?
私が勤務しているこのオフィスでは、到着前にはホームステイ先のサーチやお世話などがあります。そして到着後にはシータック空港での出迎えから始まって、銀行口座の開設や身分証明書の申請などの生活セットアップといったことをします。もちろん、留学中の問題解決や相談にもあたります。
このプログラムのメリットはどういったことでしょうか?
1年間という手ごろな期間で留学ができるということです。何年も留学する手立てがない方も、これなら比較的簡単に留学して英語を学び、ビジネスや文化も学ぶことができます。
留学後、どういったことが就職につながりますか?
もちろん、英語が話せるということだけが通用する時代ではありませんので、重要なのは「すぐに何かができる人材である}ということです。たとえば、留学中にインターンシップをしてアメリカのビジネスを学んできたなんていう人はとても光りますね。
英語はただのツール
いわゆる、英語は『ただのツール』ということですね。
そうです。英語を話せるようになりたいというのは、今の時代ただの "手段" であっ て、留学の "目的"
にはなり得ません。英語で何をしたいのか、がポイントです。例えば、「映画を字幕なしで観たい」「アメリカ大陸を自転車で横断したい」「アメリカで働き
たい」など、いろいろありますよね。これは、お金を貯めるという行為と似ています。私たちは、お金を貯めて何かがしたいからお金を貯めるわけで、お金を貯めるとい
う行為そのものが目的ではありませんよね。また、お金と同様、語学には上限がありません。ですから、もし英語を習得することだけが目的でやってきたら、非常にむなしい結果になると思います。私自身、英語だけを勉強していた英語学校時代よりも、自分の好きなことを勉強していた大学時代の方が英語が上達しましたから。
しかし、日本の文化の中で、日本語だけで育ってきた人が英語を習得するのはそう簡単ではないと思いますが。
ICCのプログラムでは、とにかくしゃべらせるというシステムを取っています。学校では日本語をしゃべれば罰金です。また、ボランティアなどを通して、いろいろな経験を積むようにすすめています。例えば、4月にシアトル・センターで行われた桜祭りの着物ブースでは、着物の着付けのボランティアなどを私も一緒にやらせていただきました。
学生のみなさんは、そういう機会には積極的に行動されますか。
個人によります。というのは、英語以前の問題もたくさんあるからです。たとえば、良い性格や知識力、そして探究心や趣味などを持つ人は、留学というチャンスを最大限に利用しようというところがありますので、友達もできやすく、こちらに馴染みやすい傾向にあります。逆に、そういった物を持たない人は、なかなか難しいですね。日本語でも自分の意見を主張・表現できない人が、英語だからといって突然アメリカ人のように自己表現できるようになるわけではありません。肝心なのは、話す言語ではなく、その人の中身だと思います。話しかけられるのを待たないで、自分から話しかけて、積極的に行動する方が、自分のためになりますよ。
アメリカと日本の違いが大きく出る点ですね。
そうですね。受け入れるタイプの日本と、積極的でクリエイティブなことが要求されるアメリカでは、まったく違う点がたくさんあります。例えば、履歴書1つとってみても、両国間の違いがわかります。日本では、店で履歴書のフォームを購入し、与えられた個所に答えを書いていくスタイルです。一方、アメリカでは、真っ白な紙からスタートし、紙質やフォントを選ぶところから、教育内容や職歴をどれだけ目立つように書くか、という個人のクリエイティブな面が必要になってきます。それは、自分自身のプレゼンテーションにもかかってきます。いかに自分を見てもらうかということを考えるアメリカでは、積極的に行動することが大事です。
留学について
いくさんの目から見て、シアトルへの留学のメリットとはなんでしょうか?
周りのほとんどが日本人という日本から出て、世界の現実を見ることができるということが1つだと思います。アメリカという多人種国家には、いろいろな人種がいて、いろいろな文化がありますね。また、ホストファミリーにしても、いろいろな人種の方が日本人学生を受け入れようとしていることはすばらしいことです。異文化での生活は、オープンな人にとってはたくさんのことが学べるチャンス。例えば、たいていの家庭では日本で母親にしてもらっていた掃除や洗濯、料理なども、成人した1人の人間として自分でしなければなりません。ある学生さんの場合、そういった環境で生活したことで、初めて親のありがたみを感じたそうで、日本帰国後は家事を率先してやるようになったと、感動したお母さんからお電話をいただいたことがあります。
留学の注意点というものはありますか?
そうですね、あまり手の込んだ料理をしないアメリカの一般的な家庭では、母の味が 恋しくなることからホームシックになったりする場合もありますから、率先して料理をするといいかもしれません。また、女性の場合、アメリカ人男性の
"レディー・ファースト" という習慣を理解すること。例えば、男性がドアをさっと開けてくれるのは習慣であり、必ずしも好意や優しさではないということです。そして、常識ある行動を常に心がけて、昨日会ったばかりの人に自宅の電話番号を渡したりするなど、日本でもしないような行動はしないこと。また、私はアメリカかぶれと呼んでいるのですが、机の上に足を乗せるなど、ただ一部のアメリカ人がやっていることだけを取って、「アメリカではこうするのだ」「アメリカではこうしてもいい
のだ」と勘違いしてマネをしないこと。もちろん、これは単なる例にすぎませんが、本当の文化や習慣を知らない無国籍人になってしまわないようにということです。日本は国際人という言葉を好んで使う傾向にありますが、本当の国際人になるなら、アメリカでも日本でも、どこでもうまくやって行けるような人になりたいですね。
最後に、読者のみなさんに一言お願いします。
自分が何かをしたいと思ったら、とにかくがむしゃらに努力すること。いろいろな人種、いろいろな文化が存在するのだということを認識すること。そして、自分の目的
を持って、楽しく、有意義な留学をしてください。
ありがとうございました。 | | |

1981年
初めてアメリカの土を踏む。勤勉なアメリカ人に感化される。
1982年〜1985年
再渡米を計画。仕事をして留学資金を貯金する。
1985年秋
シアトルへ。Skagit Valley College入学。
1989年
Eastern Washington University を卒業。
1989年12月
ICC入社。現在に至る。 |

ICC
オフィスで

オフィスの壁には、ICCプログラムで渡米した学生達の写真が
ICCが発行している雑誌『留学就職』。最近、『働く留学』と改名

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